川崎春花の活躍を見るのが楽しみです。
<ダイキンオーキッドレディス 事前情報>
◇28日
◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)
◇6595ヤード・パー72
先週の台湾ツアーで優勝を飾った川崎春花が沖縄に降り立った。昨年の開幕戦は直前に新型コロナウイルス陽性が判明し、出場はかなわず。「初めてなのでうれしいです」。笑顔で開幕戦を迎える。
優勝した台湾戦は高額賞金のメジャー大会。4打のリードをもって首位で最終ラウンドに入ると、強風、低温に苦労しスコアを5つ落としたが、なんとか1打差で逃げ切った。「風がめっちゃ強くてピン位置も厳しくて」と思うようにプレーできなかったものの、優勝できたことは「自信になりました」と涙を流して喜んだ。そんな1勝は気まぐれな風が吹く沖縄戦の予行演習にもなったようで、その表情は明るい。
台湾戦前にはタイで合宿。そこでは同学年でプロテスト同期の櫻井心那、佐藤心結と過ごした。そして3人ともに台湾戦に出場。川崎が優勝した瞬間は、櫻井と佐藤も涙まじりで駆け寄った。「お互いのしんどかった時とかを知っているぶん、温かかったですね」と、同期の祝福が何より心に響いた。
ルーキーシーズンとなった2022年8月にステップ・アップ・ツアーで優勝すると、9月のメジャー「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」で衝撃のツアー初優勝。10月にも勝利を挙げてメルセデス・ランキング(MR)15位に食い込んだ。ところが、コロナ感染から始まった昨年は不振を極めてMR48位と、かろうじてシード権を獲得するまで下降。今年にかける重いが強かったぶん、喜びもひとしおだ。
「去年はしんどかったので、オフは練習もトレーニングもちゃんとしてきた。それの結果が出てくれてうれしかったです」。台湾ツアーとはいえ、そんな苦しみを乗り越えてつかみ取った勝利は格別の味。「今週も風が強いしグリーンも硬い」と、先週得た自信を初の“開幕戦”にぶつける。