39歳藤田さいき、39度発熱に負けず…大会最年長Vへ単独首位発進「完璧だと思う」15年ぶりメジャー優勝へ
国内女子プロゴルフツアーのメジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」で、39歳のベテラン・藤田さいき選手が驚異的なプレーを披露。7バーディー、1ボギーの6アンダーを記録し、単独首位の好スタートを切りました。しかし、その舞台裏には、体調不良との厳しい戦いがあったのです。
前週の大会では右手首の痛みから途中棄権を余儀なくされ、さらに発熱により数日間の休養を強いられるという厳しい状況に陥っていました。試合前の練習も満足にできないまま迎えたメジャー初戦。しかし、スタート前に男子プロゴルファー・伊沢利光選手からアドバイスを受け、スイングやアプローチの調整を行い、試合に臨みました。
試合が始まると、その不安を吹き飛ばすかのように見事なプレーを展開。前半ではボギーを一つ記録したものの、すぐに持ち直して連続バーディーを奪取。後半も好調を維持し、重要な場面でパターが冴えわたりました。最終ホールでは8〜9メートルのロングパットを沈め、完璧な形で締めくくり。これには同組の不動裕理選手も「よく入るね」と驚きを隠せなかったほど。
試合後、藤田選手は「思ったよりスコアが出た。体調不良が吹き飛ぶくらい」と笑顔で振り返りました。大会史上最年長優勝記録の更新、さらには15年ぶりのメジャー制覇がかかる今大会。藤田選手は「今日は出来すぎ。でも、これに近いゴルフをあと3日間続けられれば」と冷静に語り、次なる挑戦へ気持ちを切り替えていました。
