第1話「お前のやること全部が気になる」 【ジュニアゴルファーの闇に迫るルポ『ありがとうの闇CASE2』】

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第1話「お前のやること全部が気になる」 【ジュニアゴルファーの闇に迫るルポ『ありがとうの闇CASE2』】

ジュニアゴルフの光と影──親子関係の難しさを考える

 ゴルフを始めた頃は純粋に楽しんでいたジュニア選手たち。しかし、親からの厳しい指導やプレッシャーが原因で、ゴルフそのものを嫌いになってしまうケースが少なくありません。10年以上ジュニアゴルファーを取材してきた筆者は、そうした親子関係の問題に直面し続けてきました。

 CASE1では、現役シード選手がジュニア時代に親から受けた体罰について語り、成人後も親子関係が断絶してしまった深刻な影響を明かしました。そして今回始まるCASE2では、厳しくも愛情を持って指導してきた父親とプロゴルファーの関係に迫ります。

 プロゴルファー・小浦和也選手は、ジュニア時代に父親から厳しい指導を受けました。試合中のミスに対する怒りの感情が、時に父の過剰な行動として現れることも。しかし、彼はその厳しさの中にも学びがあり、冷静な分析の力を身につけていきました。現在、小浦親子は当時の出来事を振り返りながら笑い合う関係になっていますが、これは例外的なケースといえるでしょう。

 親子関係が破綻してしまうこともあるジュニアゴルフの世界。その違いはどこにあるのか。親はどのように我が子と向き合うべきなのか。次回は、小浦親子が築いたコミュニケーションについてさらに掘り下げていきます。

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