2016年、日本女子オープンで史上初のアマチュア優勝を果たした畑岡奈紗は、翌年から米ツアーに挑戦し通算6勝を挙げる活躍を見せてきました。しかし、2022年4月の「DIOインプラントLAオープン」を最後に優勝から遠ざかっています。それでも今季は安定した成績をキープしており、7勝目が期待されています。
左足の動きが改善、ドライバーショットが向上
畑岡のスイングでは、以前より左足の跳ね上がりが抑えられており、それがドライバーショットの精度向上に繋がっていると考えられます。昨季と今季のデータを比較すると、フェアウェイキープ率やドライビングのスタッツが大幅に改善している一方、パッティングの安定感が課題となっています。これが改善されれば、優勝争いの常連に再び返り咲く可能性が見えています。
左足の工夫と独自のアプローチ
畑岡は、左足の跳ね上がりを抑え込むのではなく、跳ね上がるタイミングを遅らせる意識を持つことでスイングの改善を図っています。このアプローチが、ドライバーの向上に寄与している模様です。また、左足への体重移動に慎重になりながら、適切な上下や前後の力の使い方を意識しているとのことです。
日本女子ゴルフ界のエース再び?
畑岡はかつて、日本女子ゴルフ界で群を抜く存在でした。米ツアー3勝、日本女子オープン2連覇など数々の功績を残し、東京五輪でもメダル獲得が期待されるほどの活躍を見せていました。しかし現在、世界ランキングで日本勢7番手となり、その座を脅かされています。それでも、スイングの改良が定着し、ショットとパットがかみ合えば、かつての強さを取り戻す可能性を秘めています。
メジャータイトルへの想い
メジャーでの優勝にあと一歩届かない苦しさを味わってきた畑岡。しかし、「シャンパンをかけられる側になりたい」という彼女の言葉からは、新たな挑戦への意欲が伝わってきます。その舞台がメジャーであれば、これ以上の喜びはないでしょう。
畑岡奈紗が再び日本女子ゴルフ界のエースに返り咲き、さらなる輝きを放つ日を期待せずにはいられません。
