ハーフターン風が弱まってきた中でのプレーということで、さらに注目されるでしょう。
ラウンド後に青木瀬令奈のラウンドを見て応援と勉強
◆国内女子プロゴルフ<ヤマハレディースオープン葛城 3月28~31日 葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県) 6455ヤード・パー72>
ヤマハレディースオープン葛城は第2ラウンドが行われ、竹田麗央が通算10アンダーで単独首位に立った。一方で、昨年のプロテストを1位通過した清本美波は予選落ちを喫した。
先週に続き、2週連続での予選落ちとなったが、しっかりと収穫を得たと前を向いた。次週からはいよいよステップ・アップ・ツアーが始まるが、今の心境を聞いてみた。

――巻き返しを狙った第2ラウンドは75。通算5オーバーでの予選落ちとなったが。
清本美波(以下清本) 予選通過できなかったことは残念ですが、この2試合で色々な経験ができましたし、ものすごく楽しい2週間でした。
――楽しかったところとは?
清本 たくさんのギャラリーの前でプレーできたことですね。
――今後の試合につながることはありましたか?
清本 先週はドライバーショットの調子が本当に悪く、振ることができなかったんです。でも今週はコーチにトップが浅いことを指摘され、そこだけ修正したら一気にショットがよくなり、自信を持ってスイングできるようになりました。フェアウェイを外したのも1回だけでしたから。このイメージを崩さないようにしたいです。
――反省点はどのようなことですか?
清本 風の中でのプレーですね。9番パー4で強烈なフォローの中、クラブの選択ミスで第2打をグリーンの左奥まで打ってしまったんです。左足下がりのライからうまくアプローチしたのですが、グリーンに届かず、結局ダブルボギーとしてしまったのは反省点です。
――逆に収穫はありましたか?
清本 今週は同組で原江里菜さん、イ・ナリさんとラウンドしましたが、コースマネジメントが参考になりました。ティーショットでは左サイドに打ってはいけない時は絶対に右サイドに打ちますし、グリーン周りでも寄せにくいところには外しません。そういう部分は自分も取り入れていきたいですね。
――第2ラウンドは75でしたが、バーディーを4つ取りました。
清本 パットがよくなったことが大きいですね。ラインをしっかりとイメージしてからアドレスに入るように心がけたら、カップインの確率が上がったと思います。
――ラウンド後は、青木瀬令奈プロの組について歩いていましたね。
清本 私の所属先であるジェイテクトさんと青木さんもスポンサー契約を結ばれているので、“チームジェイテクト”として、応援と勉強のために観に行きました。
――青木プロのプレーは参考になりましたか?
清本 落ち着いてプレーしているところですね。青木さんはボギーを叩いても慌てることなく、落ち着いてプレーするせいか、次のホールでバーディーを奪っていました。私はボギーを叩くとちょっと焦ってしまうところがあるので、落ち着いてプレーできるようにしたいです。
――来週からステップ・アップ・ツアーが始まりますが?
清本 この2試合で経験したことを活かせるように頑張るだけです。ステップ・アップ・ツアーは自分1人ですべて判断しなければいけませんが、しっかりとコースマネジメントを行い、いい結果を出せればと思います。
清本 美波(きよもと・みなみ)
2005年8月29日生まれ、愛知県一宮市出身。6歳からゴルフを始め、21年のJLPGAツアー「樋口久子 三菱電機レディス」でローエストアマチュアを獲得。23年のプロテストでは初挑戦ながら2位に5打差をつけてトップ合格。同期は馬場咲希、高木優奈ら。目標とするプロゴルファーはタイガー・ウッズ。