第1章：LPGA最終予選会（Qシリーズ）とは？
LPGA（米国女子ゴルフツアー）の最終予選会「Qシリーズ」は、来季のツアー出場権をかけた重要な大会です。この大会には世界中からトップクラスの選手が集まり、数ラウンドを通じて競い合います。今年の舞台はアラバマ州に位置するマグノリア・グローブGC。コースの難易度が高く、選手たちにとっては実力が試される場となっています。
第2章：原英莉花（はら・えりか）、厳しい戦いの中で奮闘
原英莉花（はら・えりか）は、Qシリーズ4日目を終えてトータル3オーバーで67位タイに位置しました。しかし、予選通過ラインに1打及ばず、最終日への進出を逃しました。この結果により、来季の米国女子ツアー出場権の獲得は叶いませんでしたが、**下部ツアー「エプソン・ツアー」への出場資格（カテゴリーC）**を保持。来季はこのツアーを主戦場とする意向を明言しました。
第3章：試練のラウンドと14番ホールの落とし穴
Qシリーズ4日目、原選手はフォールズコースの10番からスタート。序盤で2つのバーディを奪い、順調な滑り出しを見せました。しかし、運命の14番ホールで3オン3パットのダブルボギー。この一打で流れが崩れ、彼女自身も「もう終わった」と感じたと語っています。
初日の「76」で大きく出遅れた原因も、この14番ホールでの失点でした。このホールで再びダブルボギーを喫したことが、大きな痛手となりました。
第4章：最終日への挑戦と予選通過ラインの変動
後半では2つスコアを取り戻し、予選通過ライン圏内に一時入りましたが、終盤でカットラインが引き上げられたため1打及ばず。最終9番ホールのバーディパットを外し、最終的に4バーディ・1ダブルボギーの「69」でラウンドを終了しました。
原選手は「やるべきことをやった結果」と清々しい表情で振り返りつつも、悔しさをにじませました。
第5章：エプソン・ツアーへの決意
来季は下部ツアー「エプソン・ツアー」に専念する意志を固めた原英莉花（はら・えりか）。このツアーでの年間ポイントランキング上位者は、翌年のレギュラーツアー出場権を得られるため、再び米国女子ツアーへの道を切り開くことが目標です。
彼女は「日本ツアーで世界ランキングを上げる選択肢もあるが、自分の気持ちはアメリカツアーに向いている」と語り、揺るぎない意志を示しました。
第6章：未来への展望
「QT（予選会）をもう受けたくない」という本音を明かしつつ、「このオフにしっかり鍛え、『なんだコイツ？』と思われるような選手になりたい」と語る原英莉花（はら・えりか）。その笑顔からは、悔しさを糧に未来を見据える強い意志が感じられます。
まとめ：原英莉花（はら・えりか）の新たな挑戦
Qシリーズでは目標を達成できなかったものの、彼女の挑戦は終わりではありません。下部ツアーでの戦いを通じて、更なる成長と飛躍を目指す原英莉花（はら・えりか）の姿に、今後も注目が集まります。