<ファーヒルズ朴セリ選手権 初日>
◇21日
◇パロス・ベルデスGC(カリフォルニア州)
◇6447ヤード・パー71
「グリーン周りが難しくて、全然ショートゲームで拾えなかった。難しかったなの一言です」。
6オーバーからの巻き返しをねらった吉田優利は、2バーディ・6ボギーの「75」。トータル10オーバーまで落とし、予選通過が絶望的な状況で、米デビュー戦を終えた。
出だし10番で3メートルを流し込みバーディ発進を決めた。いけるかもという気持ちは「もちろんありました。全部借金を返すくらいの気持ちで回りたかった」とコースへ飛び出していったが、11番から連続ボギーで後退。15番ではアプローチがオーバーして落とした。後半は6番パー3でバーディを奪うも、ボギーが3つ。スコアを戻すことはできなかった。
初日に課題に挙げたパーオン率は、18ホール中9回。ショットの精度に加え、持ち味でもあるショートゲームのリカバリーに苦しんだ。「芝が強いということもあるし、『どのくらいの高さでどのくらい転がって…』というのが全然イメージできていない」。これがルーキーイヤーのデビュー戦で、日本を含めても今季初戦。感覚をつかみきれずに2日間が終わってしまった。
2019年の最終プロテストに合格し、プロ4年目で飛び込んだ米国の地。初めてのことばかりだが、それがすべて経験になる。「日本でデビューした時も、初年度がいいわけじゃなかった。そこをつかんでからのスピード感が大事かなと思う」。コロナ禍で試合数が減少した20年のルーキーイヤーは、12試合に出場して予選通過は8試合だった。そして翌年、2勝を飾っている。
「予選落ちってねえ…。こういう感じだったなと思って。でもいい準備ができるので、来週また頑張りたい」。来週はアリゾナ戦。「体のコンディションはもちろん、スイングに関してはしっかりチェックと改善をデータを見ながらやりたい」と復調のきっかけをつかむ週末にしたい。ルーキーイヤーはまだ始まったばかりだ。