富士通レディース最終日：山下美夢有（やました みゆう）の今季初優勝！プレーオフでの激闘
第1章：長い道のりを経てついに初優勝
2024年10月13日、千葉県東急セブンハンドレッドクラブで行われた「富士通レディース」最終日。これまで今季8度の2位という悔しい経験をしてきた女王、**山下美夢有（やました みゆう）**がついにその栄光を手にしました。海外メジャー「KPMG全米女子プロ」を含む数々の大会であと一歩のところまで迫りながらも優勝を逃していた彼女が、プレーオフでの激戦を制し、今季初優勝を飾りました。
プレーオフでは、トータル14アンダーで並んだ山下美夢有と古江彩佳（ふるえ あやか）が熱戦を繰り広げましたが、2ホール目でパーをセーブした山下美夢有が勝利を手にしました。「2位と優勝は全然違う。優勝すれば自信になるし、次のステップに向けて頑張ろうという気持ちになります」とコメント。彼女はこの勢いで残りの国内ツアー6試合、そして米女子ツアー「Qスクール」最終ステージに挑む意欲を見せました。
第2章：苦しいラウンドでも諦めない精神力
11番ホールまでに7バーディを重ね、一時は2位に3打差をつけた山下美夢有でしたが、勝利への道は簡単ではありませんでした。13番と14番で連続ボギーを叩き、流れが悪くなる場面もありました。「これが今年のプレーというか、連続3パットなので流れは良くなかった」と振り返ります。それでも、16番パー5でのバーディ、そして最終18番パー4での13メートルのパーパットを決めたことで、フィニッシュラインに到達しました。「あの距離は入れようと思ってもなかなか入らないので、ラッキーでした」と語り、勝利への強い意志を見せました。
第3章：緊迫のプレーオフで勝利をつかむ
プレーオフでは1ホール目で決着がつかず、2ホール目に突入。古江彩佳の20メートルのパーパットがピンに当たる場面もあり、緊張感が高まりましたが、山下美夢有は6メートルからの2パットで冷静にパーをセーブ。ついに長い間続いた「勝てない日々」に終止符を打ちました。
第4章：優勝スピーチと次なる挑戦
優勝スピーチでは、彼女を支え続けた人々への感謝の思いを語り、何度も涙を流しましたが、記者会見では「お待たせしました（笑）」とユーモアを交えながら登場。優勝の瞬間を「最高！歓声を浴びながら、もう最高って」と振り返りました。
第5章：次なるステージへ向けての挑戦
今季の女王争いでは、**竹田麗央（たけだ れお）**が驚異の7勝を挙げてリードし、山下は約540ポイント差を追います。ポイント配分は3日間大会の優勝が200ポイント、4日間大会が300ポイント、国内メジャーが400ポイントです。逆転するためにはさらなる勝利が必要で、「残り6試合も優勝を目指してやりたい」と力強く宣言しました。
来季の目標は米女子ツアー。「現在のスイングには満足していないので、Qスクールに向けてショットを直したい」と今後の改善点を挙げ、「勝てないとは思わなかった。勝つという気持ちでこれまで取り組んできた」と自身の強い意志を語ります。
終章：日本の女王として世界へ挑む
3年連続で日本の女王の座に輝いた山下美夢有が、次なる舞台である米女子ツアーに向けて歩みを進めています。彼女の挑戦はまだ終わりません。