日本女子オープン 事前情報:安田祐香の躍進を支える“セカンドオピニオン”
2024年9月24日 | 大利根カントリークラブ(茨城県)
安田祐香、ツアー初優勝の陰に“大西翔太”の存在
先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で初優勝を飾った安田祐香。その瞬間を見守っていたのは、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏です。彼は「気付いたらチーム祐香でした(笑)」と冗談を交えつつも、ツアー会場で安田にアドバイスを送る、いわば**“第二のコーチ”**としての役割を果たしています。
大西氏のアドバイスが安田の勝利を後押し
「セカンドオピニオン」と自らを称する大西氏は、安田のスイング動画を撮影し、技術的なアドバイスを送る存在です。安田は、「他の視点から意見をもらえることが大切だと思います」と彼のアドバイスが初優勝の一因であったことを振り返ります。
坂田信弘氏(2023年7月に逝去)を師とし、現在はその息子である坂田雅樹氏の指導も受けていますが、ツアーに帯同できない場面も多く、その穴を埋めるように大西氏が支えているのです。
雨の中で揺らぐ心を支えた一本の電話
優勝前夜、悪天候により2日目の競技が中止となり、安田は葛藤を抱えていました。「3日目も無くなるかもしれない」「上位には岩井姉妹もいる」と、不安に押しつぶされそうになっていたその時、大西氏から一本の電話が入りました。
「勝ちたいと思うのではなく、自分が勝つと信じて。君ならできる」
その言葉に勇気づけられた安田は、「後押ししてもらいました。電話のパワーで強気にプレーできました」と感謝の気持ちを語ります。最終日、彼女は冷静に9ホールをプレーし、3打差で見事に勝利を掴みました。
大西氏の揺るぎない信念:安田祐香はスーパースター
大西氏は、安田に対する想いを次のように語ります。「祐香ちゃんは僕にとってスーパースター。彼女ならできると120%信じているからこそ、あの言葉が自然と出てくるんです」。青木瀬令奈との長年の経験を経て、大西氏は安田に対しても確固たる信頼を寄せています。
安田自身も、「もし結果がダメでも『勝つ』と意識しながらプレーできたことがよかった」と振り返ります。彼女にとって、技術的なアドバイス以上に、そのメンタルサポートが大きな力となっていたのです。
技術的な助言と安田の成長
メンタル面だけでなく、技術的な助言も大西氏から多く受け取っています。この週の開幕前には、安田のスイングを見て**「左腰の『NEC』のロゴが見えるように振って欲しい」**とアドバイスしたことで、スイングが改善されました。安田も「すぐに球持ちが良くなった」とその効果を実感しており、技術の向上が彼女の自信に繋がっています。
次なる挑戦に向けて
「私が勝つんだ」という強い気持ちを持ち、さらなる高みを目指す安田祐香。大西氏も「2勝目、3勝目はすぐにでもできる」とその実力を高く評価しています。今週開催される日本女子オープンでは、再び2人の密なコミュニケーションが見られることでしょう。