新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)で開催された住友生命Vitalityレディス 東海クラシックの2日目、柏原明日架選手が見事なプレーを見せました。初日「72」で60位タイと出遅れた柏原選手は、この日6バーディ・1ボギーの「67」をマークし、トータル5アンダーで首位と7打差の11位タイに浮上しました。
夏の時期特有の遅いグリーンを攻略し、3月の「アクサレディス」以来のトップ10入りを目指します。全国的に暑い夏の時期はグリーンのスピードが遅くなり、通常のトーナメントでは11フィート前後のスティンプメーターが、夏場は10フィートを切ることもあります。今大会のグリーンは2日間とも9と4分の1フィートで、多くの選手が苦戦しています。
柏原選手もその一人でしたが、「今日はパットが入ってくれた。ショットはいい感じで打てているのに、チャンスがなかなか決められなかったけど、今日はよく入ってくれました」と振り返りました。
春先には2度のトップ5入りを果たしましたが、夏場はグリーンに苦しみ、7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」から4試合連続で予選落ちしていました。遅いグリーンに対応するために、メーカー担当者と相談し、「ニトリレディス」から日本シャフトのパター専用シャフト「NSプロパター」にチェンジしました。この変更により、連続予選落ち記録を止めることができました。
「NSプロパター」の160グラムのモデルは、一般的なパターのシャフトより40グラムほど重く、重量があっても打感が手に伝わりやすく、フィーリングを出しやすい特徴があります。「ニトリで替えてから予選落ちもないし、パッティングのフィーリングもだいぶよくなってきた」と柏原選手は語り、この日のバーディ量産につなげました。
また、入れたいパットの時ほどタッチに集中することもポイントです。「打つ時にラインに乗せることを考えてしまうと(インパクトで)合わせてしまいます。打つ前にラインをしっかり決めて、構えに入ったらオーバー目に打つことだけを考えます」というのも夏場のグリーン対策です。
今大会は2016年から9回目の出場となり、予選落ちは昨年の1回のみ。7位に入ったこともあります。「わりと相性のいいコースだと思うので、ショットもパットも自分が納得のいくヒットをすること、そこにフォーカスしたい。上とはまだ差はありますけど、あきらめないでがんばりたい」と柏原選手は意気込みを語りました。
