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【もね】稲見萌寧が4試合連続予選落ちスイングの迷路とは?

【もね】稲見萌寧が4試合連続予選落ちスイングの迷路とは?
稲見選手の試合を見ていると、本当に悔しそうな表情を見せていました。でも、そんな苦しい時期を乗り越え、復調してきた姿を見ると、本当に頑張っているなと感動します。

昨年、自己ワースト4試合連続予選落ち 
スイングの迷路に迷い込んだ稲見萌寧を復調させた1つの練習器具

24歳にしてツアー通算13勝を挙げている稲見萌寧だが、昨年は自己ワーストの4試合連続予選落ちを喫するなど、ショットの不調に苦しんでいた。彼女を復活に導いたのは1つの練習器具だった。

稲見萌寧と柳橋章徳コーチ
稲見萌寧と柳橋章徳コーチ

昨年6月の「宮里藍 サントリーレディス」初日。クラブを握らずに体の動きをチェックする稲見。しかし、「78」「74」のトータル8オーバーと振るわず、開幕13試合で6回目の予選落ちを喫した

昨年6月の「宮里藍 サントリーレディス」初日。クラブを握らずに体の動きをチェックする稲見。しかし、「78」「74」のトータル8オーバーと振るわず、開幕13試合で6回目の予選落ちを喫した

24歳にしてツアー通算13勝を挙げている稲見萌寧だが、昨年の序盤は自己ワーストの4試合連続予選落ちを喫するなど、ショットの不調に苦しんでいた。いかに復活したのか。14日(木)発売のゴルフ雑誌ALBA888号で柳橋章徳コーチと取り組んだ練習について語っている。稲見の頭の中をシンプルにしたのは1つの練習器具だった。

稲見萌寧が叩くインパクトバッグの“音”を動画でお届け!

■フェードを打ちたい場面で逆球のチーピン

新型コロナウイルス感染拡大によって統合された2020-21年は稲見萌寧にとって最高のシーズンだった。45試合に出場して9度の優勝で賞金女王に輝き、東京五輪では銀メダルを獲得。予選落ちはたったの4回と安定感も光った。翌22年シーズンは腰痛に悩まされながらも、優勝2回でメルセデス・ランキング3位と、その強さは揺るがなかった。

それでも「違和感があってショットが恐怖だった」と、オフには腰に負担がかからないスイングを目指し、新しいコーチのもとで大改造に踏み切る。23年3月の開幕戦は2位タイと上々のスタート。勝つのは時間の問題に思われた。

しかし、稲見のスイングは迷宮に入る。4月から5月にかけて、1つの棄権を挟み自己ワーストの4試合連続予選落ち。持ち球のフェードを打ちたい場面で逆球のチーピンが出るなど、最大の武器であるはずのショットが乱れる。「一番多いときは10個くらい」とチェックポイントが頭の中で大渋滞。その間、3人のコーチを渡り歩いたが、好転する糸口がつかめなかった。

■体の意識が強すぎてクラブを忘れていた

6月の「アース・モンダミンカップ」で4人目のコーチ、柳橋氏に付いてから潮目が変わる。「体の動きばっかり意識して、クラブを忘れていました」と気づき、実に12試合ぶりのトップ10入り。そして11月、「TOTOジャパンクラシック」で15カ月ぶりの復活優勝を遂げることになる。

柳橋コーチは「彼女は考えすぎて何をやっていいか分からない状況だったので、どうでもいいことと、大切なことを整理しました」と語る。長い間悩み続けた稲見を復調させたドリルは、意外にもシンプルなものだった。

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