リディア・コ、悲願の金 オリンピック・ゴルフ初のメダルスラム達成
リディア・コ選手(ニュージーランド)が、オリンピック・ゴルフ競技で金メダルを獲得しました。この金メダルは、銀メダル(2016年リオデジャネイロ・オリンピック)と銅メダル(21年の東京五輪)に続く、リディア・コ選手にとって最も輝かしい色のメダルです。バーディーパットが入った瞬間、彼女は喜びに顔を覆いました。
3日目を終えて首位タイで迎えた最終日、リディア・コ選手は上位選手たちがスコアを崩す中、前半で3つのバーディーを記録し、波に乗りました。13番ホールで池にボールを入れてダブルボギーとなりましたが、彼女は崩れずに攻め続けました。自分のプレーに集中し、「自分のエンディングは自分で書く」という信念を胸に最後まで戦い抜きました。
リディア・コ選手はアマチュア選手としても驚異的な記録を持っています。12歳9か月でオーストラリア・ツアーの大会を制し、当時のプロ大会世界最年少優勝記録を更新しました。さらに、15歳で米女子ツアーを制し、最年少記録を樹立。17歳で世界ランキング1位に輝いた「天才少女」は、今回の金メダルでさらなる偉業を成し遂げました。
リディア・コ選手は五輪のゴルフ競技で男女通じて初の「メダルスラム」を達成し、米女子プロゴルフ協会(LPGA)の殿堂入り条件を満たしました。記者会見では、「とんでもないこと」と笑いながらも、この瞬間を楽しんでいる様子が伝わりました。
彼女は「(優勝した)今だから言うけど、これが私にとって最後の五輪」と語り、3度目の表彰台で自国の国歌を聞いた瞬間、再び涙がこぼれました。リディア・コ選手の偉業は、ゴルフ界にとって忘れられない瞬間となりました。