“帝王”に蛇のおもちゃを投げつけた!? リー・トレビノのユニークさは今でもゴルフ界ナンバー1

　リー・トレビノはアメリカ合衆国のプロゴルファーで、メキシコ系アメリカ人の象徴的存在として知られています。彼はユニークなスタイルと明るい人柄で人気を博し、「スーパーメックス」や「メリー・メックス」と呼ばれています。

　トレビノはテキサス州ダラスで生まれ、幼少期は学校に通わず綿農家で働いていました。叔父から古いゴルフクラブをもらったことがきっかけでゴルフを始め、キャディとして働きながら練習を積み重ねました。彼は特異なスイングを形成し、その後「ショットメーカー」として名を馳せました。

　海兵隊に入隊した後、トレビノはPGAツアーに参戦。1971年の全米オープンではジャック・ニクラスを18ホールのプレーオフで破り、初のメジャー制覇を達成しました。彼はオーガスタナショナルGCの人種差別的な雰囲気に居心地が悪かったため、マスターズには出場しなかったこともあります。

　シニアツアーでも活躍し、メキシコ系米国人のための奨学金制度を支援しています。トレビノはプロゴルフを広く人気のあるスポーツにした立役者であり、今も周囲を明るく照らしています。