若手女子ゴルファーの未来を担う「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」での挑戦
将来のツアーで輝くことを目指す若手女子ゴルファーにとって、賞金のかかった真剣勝負の機会は貴重です。そのような思いで始まったツアー外競技「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」で腕を磨く“ネクストヒロイン”たちが、2024年度JLPGAプロテストに挑戦しています。中でも注目すべき選手の一人が、第1次予選・A地区に出場している伊藤真利奈(いとうまりな)です。
伊藤真利奈のバックグラウンド
北海道出身で、ロシア人の母を持つハーフの伊藤選手は、12歳でゴルフを始めました。彼女は黄金世代の一員で、現役シニアプロとして活躍中のデービッド・スメイル(ニュージーランド)をコーチに持ちます。昨年、米ツアー出場権をかけた予選会(Qスクール)に出場し、ファーストステージを勝ち抜いたものの、セカンドステージで敗退しました。しかし、下部エプソン・ツアーの限定的な出場権を獲得し、6月には2試合に出場しています。
今年の目標と展望
今年もQスクールの受験を視野に入れていますが、彼女の第一目標は日本ツアーでのプロテスト合格です。「アメリカは考え中。下部ツアーで良い成績を残してステージ2から受けることを狙っていますが、ダメだったらどうしようかな…という感じ。去年はスケジュールが大変だったので、まだ迷い中です」と語ります。まずは合格率3%とも言われる難関に挑みます。
もしもの場合のプラン
万が一プロテストに失敗した場合のプランも考えています。「来年のことを考えると、もしプロテストがダメだったら1年間が空いてしまう」。すでに出場権を得ているニュージーランドツアーや欧州女子ツアーへの挑戦も視野に入れています。
現在の調子とスポンサー
初夏の試合では、「ショットはあまり悪くないので、あとはパッティング次第ですね」と調子はまずまずです。エプソンツアーで得た試合勘や手ごたえを、しびれるプロテストの場面で生かしたいと考えています。
また、今年から株式会社永谷園ホールディングスとスポンサー契約を結び、帽子のツバにお茶漬けのロゴを掲げて戦っています。「目立ちますよね。みんなに言ってもらえます。のりが一番好きです」とコメント。心強い援軍とともに、日米の出場権をつかむことを目指します。