長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ
宮里優作選手がインの第1組からスタートした3日目に素晴らしいプレーを見せました。1イーグル・7バーディ・1ボギーの「63」のビッグスコアをマークし、34位タイからトータル11アンダー・6位タイへとジャンプアップしました。「とりあえずいけるところまでという感じでプレーしました」と無心のゴルフで優勝戦線に名乗り出た宮里選手。
2日目の13番でトリプルボギーを叩いたものの、17番でチップインバーディ、18番ではイーグルを奪い、決勝ラウンドに駒を進めました。「(2日目の)14番ホールからマネジメント度外視の攻めるゴルフをやりました。狙ってイーグルを獲ったのは久しぶりかな」と語る宮里選手は、44歳ながら無我夢中にプレーを続け、3日目の大爆発につなげました。
宮里選手は2017年に選手会長を務めながら賞金王に輝いた実力者ですが、今年1月に左ひざ半月板断裂と診断され、歩行も困難な状況で約1カ月半ほどゴルフができませんでした。手術は選ばず、再生医療で治療することを決め、復帰を目指しました。
3月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」は欠場し、不安を抱えていた宮里選手。「めちゃくちゃ不安でした。どうしようかなと。半月板で怪我をされた方を探して、どういう風にしたらいいかを聞いて試行錯誤をしながら…」と振り返ります。一時は“現役引退”も考えた瞬間でした。
しかし、4月下旬の日欧共催大会「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で復帰。6月に入ってから痛みもなく歩けるようになり、「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」の最終日には「63」をマークしました。ゴルフの調子も徐々に上がってきた宮里選手。
首位の平田憲聖とは5打差。バーディ合戦とあって、逆転不可能なビハインドではありません。「去年は最終ホールでOBを打って予選落ちをして、悔しい思いをしたので、去年のリベンジをしたいという思いしかありません。きょう上位にポンと来れたので、チャンスはチャンスですね」と意気込む宮里選手。大ケガからの復活を目指し、最終日も無心でゴルフを続けます。