笹生優花と山下美夢有が「パリ五輪」へ メジャーでドラマ連発の“選考レース”を振り返り
「パリ五輪」の女子ゴルフ代表レースが「KPMG全米女子プロ」で終了し、各国代表は24日時点の世界ランキングをもとにした五輪ランキングで決定されました。日本勢の競争を振り返りましょう。
・稲見萌寧は母国開催で銀メダルを獲得しました。彼女はコロナ禍で1年延期となった間に世界ランクを上げ、2021年「東京五輪」の出場権をつかんでいました。一方、東京での金メダルを目指していた畑岡奈紗は9位で終えました。
・フィリピン代表として東京五輪に出場した笹生優花は、日本国籍を選ぶ手続きを完了しました。重国籍者は22歳になるまでに国籍の選択をする必要がある日本の国籍法に対応するためでしたが、結果としてパリ五輪の日本代表レースにも加わることとなりました。
・スコットランド女子オープンで古江彩佳が米ツアー初優勝を果たし、世界ランクでも日本勢2番手に浮上しました。
・山下美夢有は国内ツアー「伊藤園レディス」で年間女王戴冠を決め、世界ランクも急浮上しました。
・笹生優花は「KPMG全米女子プロ」でメジャー2勝目に迫り、世界ランクも上昇しました。同大会で古江彩佳は日本勢で初めてトップに立ちました。
・畑岡奈紗は「全米女子オープン」で悲願のメジャー制覇に挑みましたが、4位でフィニッシュ。世界ランクも2番手に上がりました。
・オリンピックイヤーの24年には古江彩佳が好スタートを切り、米ツアー2勝目の予感を漂わせる戦いぶりでランキングを上げました。
・笹生優花は「全米女子オープン」で日本勢初のメジャー2勝目を飾り、世界ランクも6位まで浮上しました。彼女はフィリピン代表として出場した東京五輪から2大会連続出場を確実なものとしました。
・ラストチャンスとなる「KPMG全米女子プロ」で、山下美夢有が世界ランク4番手から大逆転でパリ五輪出場を決めました。同大会で古江彩佳は19位、畑岡奈紗は予選落ちとなりました。
