片山晋呉キャディが臼井麗香に送った“金言” 再登板にも意欲 「人生のなかでもいい一週間」
アース・モンダミンカップ 最終日
カメリアヒルズカントリークラブでの熱戦
6月24日、千葉県のカメリアヒルズカントリークラブで行われたアース・モンダミンカップの最終日が開催されました。コースは6688ヤード、パー72の設定です。
臼井麗香と片山晋呉のタッグ
臼井麗香(うすい れいか)は、男子ツアー通算31勝を誇る片山晋呉(かたやま しんご)をキャディに迎え、“5日間”の熱戦を戦い抜きました。臼井はこの貴重な一週間について、「学ぶことがたくさんあって、いろいろなことが経験できた。いい日、悪い日が交互にきて、頭がパンクしそう(笑)」と振り返っています。
34年ぶりの月曜決戦
ツアーでは3年ぶり4度目となる月曜決戦が行われました。最終ラウンドは1バーディ・3ボギーの「75」でした。片山から多くのアドバイスを受けながらも、トータル1オーバーで47位タイという結果に臼井は「もっと勉強しないといけない」と反省の言葉を口にしました。
ゴルフをシンプルに考える教え
臼井が痛感したのは、「ゴルフを自分で難しくしている」ということでした。例えば、木の裏にボールが行ってしまった場合でも、臼井はそこから攻めようと試みるのですが、片山からは『あの広いところに出せばいい』とシンプルなアドバイスがありました。新たな“ゴルフ観”を学ぶ一週間でもあったのです。
片山晋呉の期待と厳しいアドバイス
片山は臼井について「持っているものがいいから、それをうまく引き出せばまた勝てそう」と期待を寄せています。しかし、彼は臼井に対して「知らないことが多すぎる。ゴルフはいいショットを打って、セカンドで乗せて、パターを打つだけじゃない。悪い時でもアンダーパーを出せるようなゴルフをしてもらいたい」と厳しい注文も出しました。
片山晋呉の34年ぶりのキャディ復帰
51歳の片山がプロツアーでキャディを務めたのは、茨城・水城高の3年生だった1990年の男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」でジャンボ尾崎将司(おざき まさし)のバッグを担いで以来34年ぶりのことでした。この経験について片山は「人生のなかでもいい一週間」と表現しています。月曜日の仕事を調整し、臼井とともに完走したのです。
再タッグへの期待
片山は「もう1回やりますよ」と“再登板”を希望し、臼井も「ぜひお願いしたい」と前向きです。ただし、「きょう言われたことを勉強しないと。『また同じことをやっている』って言われてしまうので、もっとうまくなってからお願いしたい」と自身のレベルアップを条件に挙げました。
未来の目標
片山が「次は(キャディとして)優勝争いをしたいね」と語ったことについて、臼井は「私もしたい!」と力強く応じました。近々、再タッグが見られるかもしれません。ちなみにキャディフィ(報酬)については「しっかり振りこませてもらいます(笑)」と語り、これは今後の“授業料”にもなるでしょう。
