国内女子ゴルフツアーのアース・モンダミンカップが近づいています。この大会は賞金総額3億円で、優勝賞金は5400万円と、ツアー最高額がかかる一戦です。注目の選手の一人、臼井麗香は強力な“相棒”を連れて乗り込んできました。
今週、臼井のキャディを務めるのは男子プロゴルファーの片山晋呉。タッグ結成のきっかけは口約束だったそうです。5、6年前に合宿先の宮崎で知り合った片山は「『優勝したらキャディしてあげるね』っていう話をずっとしていて、僕がこの週だけ行けたので」。臼井が3月の「アクサレディス」でツアー初優勝を果たし、その“ご褒美”が実現したのです。
片山がキャディを務めるのは1990年の男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来、34年ぶりだそうです。当時は高校3年生で、“ジャンボ”こと尾崎将司のバッグを担ぎ、2位に入った経験を持っています。「その時着ていた(キャディ用の)つなぎはまだ家にある。あの1週間は緊張で全然食べられなくなって6kg痩せた」と笑って振り返っています。
開幕前日はインコース9ホールをともにチェック。グリーン周りのアプローチや、4日間のカップ位置を想定したパッティング練習に多くの時間を費やしたそうです。片山は「全然違うものを見ている感じで、いい刺激になる」と新鮮な体験を楽しんでいるようです。
臼井も「会った時にふざけて『晋呉さんキャディやってくださいよ〜』って言ってはいたんですけど、まさかこうなるとは…。でも、楽しみです」と声を弾ませています。
前週は4位で迎えた最終日に「72」と伸ばせず、14位で終えた臼井。「ショックが大きくて、悔しすぎて(ラウンドの)途中で帰りたくなっちゃいました」と振り返りつつ、「先週の悔しさを晴らしたい。頑張ります」。ツアー31勝を誇る永久シードプレーヤーの“相棒”とともに、今季2勝目を狙うことでしょう。
素晴らしい試合を楽しみにしています!
