19歳・山本優花が「64」で首位浮上 ビックタイトル獲得へ「自分のプレーが出来るように」
19歳・山本優花が「64」をマークし、トータル10アンダー・単独首位に浮上した。
日本女子アマチュアゴルフ選手権 2日日
日時: 6月12日
場所: 我孫子ゴルフ倶楽部 (千葉県)
コース: 6679ヤード・パー72
19歳の山本優花（やまもとゆうか）は、26位からスタートし、8バーディ・ボギーなしの「64」という素晴らしいスコアを記録しました。これにより、トータル10アンダーで単独首位に躍り出ました。「64」は2008年の大会で香妻琴乃（こうづまことの）が記録した「日本女子アマチュアゴルフ選手権」の18ホール最少スコアと並ぶ快挙です。山本選手は、東京ロイヤルゴルフ倶楽部（神奈川県）で働きながらプロを目指しており、今回の試合は彼女にとって3度目のプロテスト挑戦前にビッグタイトルを獲得する絶好のチャンスです。
山本優花の快進撃
前半のインで3つスコアを伸ばした山本選手は、後半でさらに勢いを増しました。1番ホールのパー4では、残り140ヤードから4メートルに寄せてバーディを獲得。2番ホールのパー4では12メートルのパットを成功させ、3番ホールのパー3では175ヤードを5番ユーティリティで2メートルにつけてバーディを取りました。続く4番ホールでもバーディを獲得し、4連続バーディでスコアを大きく伸ばしました。
最終ホールの9番でもバーディで締めくくった山本選手は、「パッティングはそんなに得意ではないのですが、今日はすごく調子が良かったです。初日からグリーンがきれいで、自分に合っていると感じました」とコメントしました。今回の大会に向けて、彼女は100ヤード以内のアプローチを重点的に練習してきたことで、ミスを恐れずに攻めることができたと語っています。
プロテストへの意気込み
一昨年の初挑戦ではプロテストの1次で敗退しましたが、昨年は最終ステージまで進出し、自身の成長を実感しました。「プロになるのは遠い道のりだと感じていましたが、昨年は最終ステージまで行けたので、もう少し頑張ればいけるかもしれないと思っています」と話しました。今大会で優勝し、最終プロテストへの早期進出を目指しています。
東京ロイヤルゴルフ倶楽部での練習
山本選手は東京ロイヤルゴルフ倶楽部でキャディバッグの積み下ろしなどの仕事をしています。午後2時ごろに仕事を終えた後、ハーフラウンドをプレーし、練習場で1時間ほどボールを打つ日々を送っています。「試合や練習ラウンドがあるので毎日はできませんが、週に3～4日はこのスケジュールを繰り返しています」と説明しました。日々の練習の成果が着実に結果に表れ始めています。
決勝ラウンドへの期待
プロテストに向けて重要な決勝ラウンドに臨む山本選手は、「大きな試合でこんないい位置でプレーした経験がないので、どうなるか分かりませんが、緊張すると思います。できるだけリラックスして、自分のプレーができるように頑張ります」と意気込みを語りました。明秀日立高で1学年上だった佐藤心結（さとうこころ）と小暮千広（こぐれちひろ）はプロテストに合格しており、2人の先輩に続くためにも、ここで大きな一歩を踏み出す決意です。