「五輪に向けてもいいゴルフができた」 古江彩佳は3戦連続トップ10で“ロード to パリ”終盤へ
古江彩佳は1打と届かず米ツアー2勝目とはならなかった。
ショップライトLPGAクラシック 最終日レポート
最終18番ホールでの決断
ショップライトLPGAクラシックの最終日、古江彩佳選手は1打差で最終18番パー5に挑みました。このホールは3日間の平均ストロークが「4.543」で、難易度17番目のチャンスホールです。古江選手は果敢にツーオンを狙いましたが、結果的にグリーン奥にボールが行ってしまいました。
アプローチ練習の成果
「セカンドショットはアゲインスト(逆風)でも『届かせたい』と思った。グリーン奥に行ったのは悔しいが、仕方がない」と振り返ります。難しいアプローチを残したものの、3打目はピンまで約8メートルに留まり、バーディパットを外してしまいました。これにより、2022年以来となる米ツアー通算2勝目は持ち越しとなりました。
リネア・ストロムの猛追
2日目終了時点で首位とは3打差でしたが、古江選手より約3時間前にスタートしたリネア・ストロム選手が驚異の「60」をマークし、猛追を見せました。「まずは10アンダーを目指して」と語るストロム選手は、1番ホールで2メートルのバーディパットを沈め、前半だけで5ストローク伸ばしました。
風の影響と後半の戦い
後半は風が吹いたり止んだりするコンディションの中で足踏みし、バーディは13番ホールのみとなりましたが、15、16番ホールで微妙なパーパットを沈めるなど粘りを見せました。最終的には1打差でストロム選手に及ばず2位タイに終わりましたが、堂々たる優勝争いを繰り広げました。
五輪出場への意欲
古江選手は、「ミズホ・アメリカズオープン」7位、「全米女子オープン」6位に続き、3試合連続のトップ10入りを果たしました。パリ五輪出場を目指しており、この結果は大きな一歩となりました。現在、世界ランク(WR)を基にしたゴルフ五輪ランクで日本勢3番手につけていますが、代表決定までに残る試合は「マイヤーLPGAクラシック」と「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の2試合のみです。
プレッシャーとモチベーションの両立
古江選手は「重圧もありつつ、それで頑張れるというのもある」と語り、プレッシャーとモチベーションが半々の心境だと明かしました。「試合に出たいというのが自分のスタイル。オリンピックに向けていいゴルフができた。これを続けていくことが、自分のゴルフ人生にとっても目指すところ」と意気込みを見せ、代表レースは最後の直線に差し掛かっています。