チップ・イン・イーグルも演出 渋野日向子に戻りつつあるショットへの「“いい欲”」
渋野日向子が2日目のプレーを終えた。首位と5打差から逆転を狙う。
ショップライトLPGAクラシック2日目: 渋野日向子のプレー
2024年6月8日、米ニュージャージー州シービューGCベイC(6197ヤード・パー71)で行われたショップライトLPGAクラシックの2日目。11番パー3での3パットのボギーにより、渋野日向子は「かなり悪い流れ」と感じた。しかし、その後の12番パー4で彼女は見事なプレーを見せた。短い301ヤードのパー4のティショットで3番ユーティリティを使用し、ボールをグリーン近くまで運び、続く75ヤードの2打目をウェッジで直接カップに沈め、今季初のイーグルを達成。「ラッキーだったかな」とコメントしたが、このプレーで少し落ち着くことができた。
渋野のショットインイーグル
午後組で強風が吹く中でのプレーにもかかわらず、パーオン率は前日と同じ83.3%(15/18)を記録。フェアウェイキープ率も78.5%(11/14)と安定していた。結果は「71」のパープレーに終わったが、渋野は安定したショットについて「スコアよりも内容を重視する」と前向きな姿勢を見せた。
渋野のショットへの意識は日に日に高まっており、12番のティショットもその一例。シーズン序盤の低迷を乗り越え、「この風の中でパーオン率も高く、もっといけるという欲が出てきた。この欲をポジティブに捉え、焦らず進みたい」と語った。この言葉からは、彼女の自信が増していることが伺える。
悔しさと課題
クセの強いポアナ芝が敷かれた荒れたグリーンでのプレーに悔しさを感じる渋野。ショットの状態が上がるにつれ、グリーン上でのプレーにも集中できるようになっているが、「今年の初めと比べるとグリーンで集中できている。それだけに悔しい」と笑顔を交えて話した。
不規則に跳ねるグリーンに対しては、自分のストロークを貫くことを決めていたが、この日のパット数は「33」。3パットが多く、もったいないミスも多かったため、「明日への課題」としている。
総合成績と今後の展望
トータル5アンダーで27位タイにつけている渋野は、「もう少しトップに近づきたかったし、伸ばしたかったからもったいない」と感じているが、トップのジェニー・シン(韓国)との差は5打。逆転のチャンスは十分にあると語り、「まだチャンスがある位置だと思うので諦めずに頑張ります」と意気込んでいる。難解なグリーン攻略が逆転のカギとなるだろう。
この記事は渋野日向子の活躍を記録し、彼女の成長と挑戦を応援するものである。