ショップライトLPGAクラシック2日目のニュース

大会概要

• 開催地: シービューGCベイC（米ニュージャージー州）
• コース: 6197ヤード、パー71
• 日付: 6月8日（土）

畑岡奈紗選手の失格理由
畑岡奈紗選手は初日を6アンダー・4位タイで好発進しましたが、2日目のラウンド前に失格となりました。失格の原因は、初日の最終ホールでのプレーに関する規則違反です。

問題の詳細
問題が発生したのは、初日の最終ホールである9番パー5。畑岡選手は2打目をフェスキューに打ち込んでしまい、ボールの捜索に時間がかかりました。規定の3分を超えてボールを発見したにもかかわらず、アンプレヤブルの宣言をしてパーをセーブしました。この時点でのスコア申告には問題がなかったものの、翌朝に失格を告げられました。

失格の理由
ルールオフィスからの連絡で、捜索時間が規則18.2aに定められた3分を超えていたことが判明。ロストボール扱いとなり、1罰打を加えて直前のストローク位置からプレーすべき規則18.2bに従わなかったため、誤所からのプレーと見なされました。さらに、このことをスコア申告までに修正しなかったことで、規則14.7により失格となりました。

反応と背景
畑岡選手は「ルールはルールなので仕方ないですね」と淡々と語りましたが、納得いかない部分もありました。この件の発端は、テレビ中継のリポーターからの指摘であり、その後の映像確認で捜索時間が3分25秒であったことが判明したからです。

視聴者からの指摘によるペナルティについては、過去にも議論がありました。2017年の「ANAインスピレーション」では、レクシー・トンプソン選手がテレビ視聴者の指摘で4罰打のペナルティを受け、プレーオフで敗れた事例が有名です。このため、R＆AとUSGAは2018年から視聴者の指摘によるルール違反は不採用とする規則を導入しています。

LPGAの対応
今回のケースでは、現場にいた人からの指摘があったため、映像確認が行われました。LPGAの競技委員によると、現場での指摘に基づく映像確認は問題ないとされています。

結論
畑岡選手は午後1時25分のスタート予定をキャンセルし、コースを後にしました。次の「マイヤーLPGAクラシック」には出場しないため、2週後の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」前の最後の大会となりましたが、後味の悪い結果となりました。

ゴルフ規則の詳細

• 規則18.2a: 球が紛失またはアウトオブバウンズとなる場合、3分以内に見つけなければロストボール扱い。
• 規則18.2b: ロストボールの場合、1罰打を加え直前のストローク位置からプレー。
• 規則14.7b: 誤所からのプレーに関する処置。重大な違反があれば訂正しない場合失格。

畑岡奈紗選手の失格は、ゴルフの規則とその適用の厳しさを改めて感じさせる出来事となりました。