「まぶたが勝手に落ちてくる」山下美夢有はお疲れモードも…最終盤の五輪代表争いに気合十分
激化するパリ五輪出場枠争い。女王・山下美夢有はラストスパートをかけるつもりだ。
山下美夢有の挑戦と宮里藍 サントリーレディス事前情報
全米女子オープン後の疲労
前週の「全米女子オープン」で12位に入った山下美夢有選手は、疲労感に苛まれていました。4日夕方に羽田空港に帰国し、乗り継ぎで大阪空港に到着。その後、車で神戸に移動し、ホテルに入ったのは午後10時。時差ぼけと疲労に悩まされ、睡魔との戦いを強いられた日でした。「きのうはすぐに寝たけど、2時間くらいでパッと起きてしまった。今ですか? まぶたが勝手に落ちてきます」と苦笑しながら語りました。
メジャーでの成果と課題
山下選手にとって6度目のメジャーとなった全米女子オープンでは、トップ10入りは逃したものの、13位だった2022年の「AIG全英女子オープン」を上回る自己最高位で終えました。昨年の初出場で予選落ちした悔しさを晴らし、「行って良かった。去年が悔しい結果だったので、今年は上位で戦いたいと強く思っていた」と納得のいく結果を得ることができました。
パリ五輪への挑戦
しかし、パリ五輪の代表争いでは一歩後退しました。今回の全米女子オープンでは日本勢からメジャー史上最多の5人がトップ10入りし、優勝した笹生優花選手は世界ランキングが30位から6位に急上昇。山下選手は日本勢4番手の25位に後退しました。五輪代表は24日の世界ランキングに基づいて決まるため、今大会を含む3試合での取りこぼしは許されません。
「日本選手があれだけ上位で戦い、同期の優花が優勝した。すごくいい刺激をもらいました。私も頑張らないと、という気持ちになった」と意気込んでいます。
日本ツアーでの成績
今季の日本ツアーでは、11試合に出場して3度の2位があるものの、まだ優勝には至っていません。2季連続の年間女王を目指し、「ギアを上げていきたいですね。ショットはまだ完璧ではないけど、だいぶ良くなっている。かみ合えば上位に行けるかな」と語り、全米で得た手応えをサントリーレディスで確信に変えるつもりです。
今後の予定と目標
来週は「ニチレイレディス」、その翌週は「KPMG全米女子プロ選手権」に出場予定です。全米女子プロ選手権では、古江選手や畑岡奈紗選手ら五輪代表争いのライバルたちと競うことになります。最終決戦に向け、「しっかり寝て、ちょっとでも体を大事にしていい状態で迎えたい」と体調を整え、神戸の地で今季初優勝を狙っています。
