今季全試合出場の20歳 藤川玲奈が自己ベスト2打更新で2位「たまにはあってもいいのかな」
マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第6戦 PGM CUP 最終日
大会概要
- 日付: 5月31日
- 場所: セゴビアゴルフクラブ イン チヨダ(茨城県)
- コース: 6434ヤード、パー72
藤川玲奈の挑戦
今季の成績
2022年からマイナビネクストヒロインゴルフツアーに参戦している20歳の藤川玲奈は、昨年の第12戦「マイナビカップ」で初めて優勝争いを経験し、今季も全試合に出場しています。今回の大会では4度目のトップ10入りを果たしました。
初日の活躍
初日は4連続バーディを奪うなどして「64」をマークし、競技での自己ベストスコアを2打更新しました。これにより、自身最高位の2位タイに入ることができました。
最終日の戦い
プレッシャーとの戦い
「ピン位置がきのうよりきつくて、ショットにプレッシャーがかかっちゃった」と藤川は振り返ります。最終日をトップタイでスタートするのは初の経験であり、「プレッシャーを感じないように、考えないように」と同組の選手とコミュニケーションをとり、笑顔も見せました。
ホールごとの展開
最初のホールはバーディでスタートしましたが、その後は失速。「乗ればいいくらいのラフな気持ちで考えていけば、もうちょっとスコアもまとまったかな」と悔しさをにじませました。それでも、17番でこの日2つ目のバーディを決め、「ミスショットだったんですけど、奥に行ったのがたまたま戻ってきてくれた。絶対入れなきゃいけない」と気合でバーディパットを沈めました。
成長の要素
パッティングの向上
藤川は女子選手では珍しい長尺パターを使い、最近はパットラボに通って腕を磨いています。以前は手前で切れることが多かったというが、最近はラインの読みが浅いことに気づかされました。「自分の悪いところを丸裸にされるけど、面白い」と得意クラブへの自信をさらに深めています。
ウェア契約と新たなモチベーション
今年からウェア契約も締結し、インスタグラムに届いたメッセージがきっかけでした。「かわいいウェアを着てゴルフできるのは幸せだし、気が引き締まる」と新たな“勝負服”を着て笑顔を見せています。最終日はゴールドのボタンがアクセントになったピンクのワンピースでプレーし、試合のコーディネートを自身で組む楽しみも増えたようです。
次戦への意気込み
次戦は6月4日に行われる第7戦です。「優勝してもっと自信をつけたかったけど、まだ早いって言われたような気がして」と今回は涙をのんだものの、初日の「64」というビッグスコアを糧にしています。「ミスショットをしても全部寄るし、怖かった。でもそれもゴルフ。たまにはそんなことはあってもいいのかな」と学びある2日間でした。不思議な感覚を味わった今大会を踏み台に、初優勝を狙います。