「全米女子オープン」は、1946年に設立された最古の女子メジャーゴルフトーナメントであり、世界一の大会として知られています。日本人選手も長い歴史の中で数多く出場してきました。
・岡本綾子は、1982年に初出場し、合計14回出場しています。最高順位は1987年のトータル3アンダーで、2位タイとなりました。ジョアン・カーナー(米国)とローラ・デービース(イングランド)とのプレーオフに進出したものの、優勝は逃しました。岡本は海外の舞台で日本代表の強さを示し、予選落ちはたった1回だけでした。
・服部道子は1982年にアマチュアとして参戦し、21位タイでローアマチュアを獲得しました。また、現在の日本女子プロゴルフ協会の会長である小林浩美は1990年に初出場し、合計10回出場しています。彼女の最高順位は1993年のトータル5アンダーで、4位タイとなっています。一方、不動裕理は日本ツアーでメジャー5勝を含む通算50勝を挙げており、7回出場しています。
・2000年以降では、宮里藍、横峯さくら、上田桃子など日本人の出場者数が増加しています。2011年の大会では、宮里美香が2日目を終えて首位に立ち、宮里(藍)が2位になりました。悪天候の影響で日程が大幅に狂った競技では、最終日に2人の日本人が優勝争いを演じましたが、宮里(美香)は5位、宮里(愛)は6位タイで終わりました。
・2020年大会では初出場の渋野日向子が2位に1打差の首位で最終日を迎え、惜しくも4位で終えました。渋野は前年の19年に「全英AIG女子オープン」で42年ぶりの2人目の快挙Vを達成しており、海外メジャー2勝目がかかった最終日で大注目を集めました。
・日本人が初めて栄冠を獲得したのは翌年の大会で、笹生優花と畑岡奈紗が首位タイで終え、初の日本人選手2人によるプレーオフが行われました。サドンデスの延長戦となった3ホール目で、19歳351日の笹生が2.5メートルのバーディパットを沈め、日本人初の全米女子オープン制覇を成し遂げました。
・昨年の大会では、男女を通じてメジャー史上最多となる22人の日本人選手が出場しました。畑岡は1打差で首位に立ちましたが、最終的には4位タイで終わりました。
・今年は21人の日本人選手が出場予定で、初出場者には藤田さいき、神谷そら、櫻井心那、竹田麗央、木村彩子、仁井優花、尾関彩美悠となっています。
