現在65歳のアンチェロッティ氏はユヴェントスやミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン(PSG)を率いた後、2013年夏にレアル・マドリードの指揮官に就任。2シーズンで合計4つのタイトルをもたらすと、2015年夏に退任するも、2021年夏に復帰し現在に至るまで指揮を執っている。“第一次政権”を含めてここまで獲得したタイトルは合計「15」に上り、昨シーズンはラ・リーガとチャンピオンズリーグ(CL)を制覇した。
しかし、PSGからフランス代表FWキリアン・エンバペを獲得して迎えた今シーズンは、タイトル席巻が期待されながらも不安定な戦いに終始。ラ・リーガでは第34節終了時点で2位につけているものの、首位バルセロナとのポイント差は「4」となっており、CLでは準々決勝でアーセナルに2戦合計1-5で惨敗。スーペルコパ・デ・エスパーニャとコパ・デル・レイでは、いずれも決勝でバルセロナに敗れた。
こうした状況から、今シーズン終了後の退任が確実視されているアンチェロッティ監督。今回の報道によると、レアル・マドリードは現地時間10日に控えるラ・リーガ第35節、宿敵バルセロナとの“エル・クラシコ”後に指揮官の今シーズン限りでの退任を正式発表する見込みだという。すでにクラブ内で決定が下されており、『マルカ』は「双方合意の上での円満な退任」であると強調している。
なお、レアル・マドリードはFIFAクラブワールドカップ2025を暫定指揮官の下で戦う可能性が高く、かつてトップチームの指揮を執った経験もあるサンティアゴ・ソラーリ氏が有力候補となっているようだ。その後は、クラブOBであり現在はレヴァークーゼンを率いているシャビ・アロンソ監督の招へいに乗り出す見込みと報じられている。
アンチェロッティ氏についてはブラジル代表監督への就任が濃厚で、来月に控えるFIFAワールドカップ26南米予選のエクアドル戦とパラグライ戦が初陣となる可能性もあるようだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c2bc75b35878c566f31f6da49171664921d6546
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