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浦和グスタフソン「Jリーグはもっとタイトにマンマークでくる」
そして、沖縄県でのトレーニングキャンプに途中合流すると、そのレベルの高さを随所に見せた。そして開幕後もアンカーの位置からプレーメーカーとして出場を続けた。ボールを受ける前の時点から良いポジションを取り、ボールを受けた瞬間にはどこにでもプレーできる身体の向きを作っているので、自分から選択肢を消してしまうことがない。グスタフソンは「僕の仕事は最後の決定的なパスと言うより、チームが前進するためにパスを出していくこと」と話し、「アシストの前のラストパスをする」という表現をしたこともあった。
これまでストライカーやウイング、センターバックといったゴール前やサイドの1対1など個性が際立ちやすいポジションで多くの外国人選手が輝いてきたJリーグだが、グスタフソンのようなプレーメーカーはまだまだ例が少ない。
彼がいるかいないかでチームの前進の質が大きく変わるほどの影響力を放つ一方、Jリーグではヨーロッパとの違いも感じるという。その1つは守り方の違いで、グスタフソンは「Jリーグはもっとタイトにマンマークでくる。もちろんこれもチャレンジ」と話す。そして「テクニック、技術のところは非常に高いと思います。あとは俊敏なので強度も高いですね」とも話している。ただ、その技術の発揮の仕方、パスの出し手と受け手の距離の作り方は違いを感じているという。
特に、日本人選手は全体にボールに近寄ってきてパスを受けようとする傾向があり、パスの受け手にも寄ってくることを求める場合がある。グスタフソンもその部分を来日してから感じながらプレーしていると話すが、「ヨーロッパと日本のサッカーも違う。僕のチャレンジは、まずは順応すること。ただし、自分の強みもキープしないといけません」と、その間の部分を調整しながら日々を過ごしているという。
これまでとは違った環境でプレーしているグスタフソンだが「まずは、何のためにプレーしているかと言えばチームが勝つためにプレーをしている」として、「ただし、楽しさもありますね。選手としても向上して、人としても成長できる環境です」と前向きに捉えていた。