コパ・アメリカで優勝を飾ったアルゼンチン代表の行動が問題視されている。一部選手がチームバスの内部で歌ったチャントが人種差別的だとして、フランスサッカー連盟がアルゼンチンサッカー連盟やFIFAに抗議することになった。
米スポーツチャンネル『ESPN』や英紙『Daily Mail』など、複数メディアが報じたところによると、エンソ・フェルナンデスのSNS投稿で、アルゼンチン代表選手たちがフランスを揶揄するチャントを歌っていたことが分かった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab71b28ccb080d2220590d1c1a458163c8597d46
「これらの言葉は言い訳無用」と釈明
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Chelsea player Enzo Fernández addressed a viral video on Instagram showing him and other Argentine players singing about French players with African heritage. pic.twitter.com/ljy8sf2m2N— Dandaro Online (@DandaroOnline) July 17, 2024
Daily Mail紙によると、チャントは「彼らはフランスでプレーしているが、みんなアンゴラから来た」「彼らの母親はナイジェリア人、彼らの父親はカメルーン人、だが書類上の国籍はフランスだ」といった内容。キリアン・エムバペを筆頭にフランス人を侮辱するスラングも用いられている。
これを受け、フランスサッカー連盟は「人種差別や差別的発言に対する法的措置をとるために、会長がアルゼンチンサッカー連盟会長やFIFAに直接連絡すると決めた」と発表。「受け入れられない人種差別と差別的発言を非難する」と批判した。
フェルナンデスはその後、インスタグラムで「非常に侮辱的な言葉が含まれた歌で、これらの言葉は言い訳無用」と釈明。「心からの謝罪」と投稿している。
「自分はあらゆる差別に反対しており、コパ・アメリカ優勝を祝う高揚感にかられてしまったことを謝罪する。あの動画、あの瞬間、あれらの言葉は、自分の信念や性格を反映するものではない。本当に申し訳なく思っている」
ただ、今回の行為はクラブでの関係にもヒビを入れたかもしれない。チェルシーのチームメイトであるウェスレイ・フォファナは「あけすけな人種差別」とSNSで批判。Daily Mail紙によると、フォファナ、アクセル・ディサシ、マロ・ギュストのフランス人3選手は、インスタグラムでフェルナンデスのフォローを解除したという。