https://news.yahoo.co.jp/articles/be10e4c86c1912622262773027e4a5b694b2511f
ピッチサイド 日本サッカーここだけの話
#サッカー日本代表 の #森保一 監督が目指すのは「極端に言えば、ボール保持率100%」
「今の選手はおとなしい」というステレオタイプに反論も。#サッカー #JFA
▽「今の選手おとなしい」に森保監督「みんなギラギラしている」…サッカー日本代表が目指すサッカーはhttps://t.co/4JPg1NzL6E— 読売スポーツニュース (@YOL_sports) July 16, 2024
「極端に言えば、ボール保持率100%(笑)。2022年のワールドカップではドイツに勝ち、スペインに勝ったという結果は出ていますけど、我々のボール保持率は約30%。できれば(保持率が)逆転できればと考えています」
森保監督は、ボール保持率に固執しすぎることはないし、前線に素早くボールをつなげるサッカーが武器になるとしつつも、「できればボールを保持して試合をコントロールし、縦に速い攻撃も、相手を崩していく攻撃もできるように」と理想的なかたちを語った。
2021年の東京オリンピックではベスト4。2022年のカタールW杯では1次リーグでドイツ、スペインを破る「ジャイアントキリング」を披露した。
森保監督も「世界で勝っていく力、対等に戦っていく力をつけていると思います」と自信を深めるが、次のようにも語る。
「相手を凌駕して勝っていけるかというと、まだまだ我慢強く戦わなければならない。理想だけを考えて戦っていたら結果はついてこないだろうという気持ちではいます。代表のサッカーは成長していると思いますが、一足飛びにスーパーチームにはならない」
2026年にカナダ、アメリカ、メキシコで共催されるW杯のアジア最終予選が9月から始まる。アジアの出場枠は前回大会まで4・5枠だったのが、8・5枠に増える。日本は、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアと同じ組に入った。各組上位2チームが出場権を獲得。3、4位がプレーオフに回り、残り2・5枠を争う。
出場枠が大幅に増えたことで、予選通過に向けて楽観的な雰囲気も漂うが、森保監督は選手、監督としてアジア最終予選の難しさを体験している。
「これまでは自分たちが強くなれば、世界もアジアも関係ないだろうって思っていました」。そして、今もその信念は変わらないとしつつも、「ワールドカップで戦った相手は打ち合いをしてくれますが、アジアではしてくれない。守備を固めた相手をどうやって崩していくか。ワンチャンスを狙ってくる相手にチャンスを与えないようにしていくにはどうするか。難しいところはある。それを含めた戦い方の選択肢を持たなければならない」と現実的な戦いを模索する。
さらに、今夏にはパリオリンピックが開催される。A代表と五輪世代の融合にも期待が膨らむ。
森保監督は慎重に言葉を選びながら、「いつの時代も世代交代は考えていかねばならないとは思います。カタールワールドカップは結果的にではありますが、東京オリンピックからつながっていたということもある。選手がそれだけの力を見せてくれたからこそ、(メンバーを)変えられたところはあると思います。今のコアな選手とこれから入ってくるであろう選手の日々のパフォーマンスを見て決めていきたいと思っています」と述べた。
加えて、世代交代は既定路線ではなく、若手にはチャンスをもぎ取ってもらいたいとも促す。
「若い選手にはどんどん競争に入ってきてもらいたい。経験をさせてあげたいとは思ってますけど、(ポジションは)『プレゼント』ではなく、ベテランの選手が力を見せてくれているのであれば、そこにはチームに還元してもらえるものがあるので、若手の勢いなのかベテランの経験なのか、チームにとっていいところを評価してチームづくりをしていきたい」
森保監督は若手の成長や貪欲さに目を細め、次のようにも語る。
「食生活や(日常の)過ごし方とかもそうですし、よりストイックになっているんじゃないですか。特にヨーロッパの舞台では戦術的な役割をすごくインプットしながら戦っている。勝つことに貪欲というのは感じます」
ステレオタイプな周囲の声については、こう指摘する。「今の選手はおとなしいと言われますよね。闘志を表に出さないみたいに。そんなことないと思う」。ただ、「言葉に出てくるかとかっていうのはちょっと。時代もあるかなとは思いますけど」と笑う。「貪欲さということに関してはみんなギラギラしてるし、あとキラキラもしててすごくいい」
世界のサッカーのトレンドはめまぐるしく変化している。最後に、世界で勝つための秘策はあるのだろうか?
「世界のトップクラブ、スペイン、ドイツ、ブラジル、フランスなどと日本人選手は違うところもあります。いいとこ取りをして、日本代表が力を発揮できる落とし込みをしていきたい。(世界のトレンドの)コピペだけでは自分たちの力は発揮できないし、壁を越えていくことはできないのかな。情報収集しながら、日本人の良さを最後に乗せて、世界に勝っていくっていうことはやりたいですね」