「日本代表が負けた時もそう」 堂安律が語る“絶対王者”と組織論「個の能力が揃ったところで」
選手個々の高いクオリティーがマイナスになることはない。個々のスキルで状況を一変させることもできる。ただ、ピッチ上でそれぞれが力を発揮できるような仕組みや共通イメージがないままだと、どれだけ数多くの才能を持った選手が揃っていても、思うようなプレーを試合通して、あるいはシーズンを通してやり続けるのは極めて困難だ。
ドイツにおいてバイエルン・ミュンヘンは言わずと知れた絶対王者。リーグ連覇は直近11回を数え、クラブにおける人件費は他の追随を許さない。ドイツ国内敵なしの存在で、視線は常にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝。その姿勢が高慢に見えることもあり、他クラブサポーターからは心の底から嫌われる。ファンの多さとアンチの多さは、バイエルンというクラブが誇る嫌らしいまでの強さの表れでもある。
今季にしても戦力を見たら他クラブがうらやむような人材がずらっと並ぶ。代表選手のエース級が名を連ね、スタメンだけではなく、ベンチにもトップレベルの選手が控える。どれだけ対策を練っても、どんなに身体を張って必死にプレーしても、90分耐えきることはできずにどこかで崩壊を迎える。対戦相手にとっては、まさにギリギリとの戦いだ。
そんなバイエルンが今季リーグ戦ですでに4敗を喫している。ドイツカップでは3部リーグのザールブリュッケンに敗れた。
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