前日8日に秋田市役所で行われた記者会見で市長が言及したのは、既存のスタジアムと新スタジアムの建設を比較していた昨年11月のJリーグ・クラブライセンス事務局への中間報告の内幕だった。
市とクラブ、Jが三者で非公式の協議を行い、観客収容人数を「5000人~1万人」規模で想定した市の案を、Jリーグ側から「志が低い」と指摘されたことを、つまびらかに。その上で「Jリーグ全体と、私は言うべきではないかもしれませんが、そういう感覚でJリーグさんがお考えをされているとすれば、それは極めて常識がなさすぎるというふうに思います」などと批判していた。
ところが、取材を進めると、これは発言の「キリトリ」で市、Jの両者が困惑している実態が判明。その三者協議は、市が改修か新設か比較する検討材料を集めるために、J側へ意見を求めた場。その中で、市関係者は「Jリーグさんの上から目線は一切、感じなかった」と証言した。
実際は、J側から「J1基準を緩和することはありますが、ルールは1万5000人(以上)なので、少ないですよね?」という念の押され方だったという。
市が下回る規模を最初から示した理由は「改修の場合、下水道関係の問題も抱えていたため1万人規模が最大」と考えたからだといい、特例はあるにせよ、入場可能数を1万5000人以上と定めているJ1のスタジアム基準を満たしていない点を、確かめられた。
その上で「既存より新規がいい」とアドバイスを受けたことから、市は、総合的に状況を勘案して改修案をやめ、新設案にかじを切っていた。
翌12月には市、県、クラブの三者で協議を進める段階に入っていただけに、関係者は「なぜ、このタイミングで…」と本音を打ち明け「どうしてJリーグ側が『悪』かのような報道が出たのか。困惑している。言葉が独り歩きしている」とこぼした。
Jリーグ関係者も、市長の発言や地元メディアの報道に動揺を隠せなかった。「スタジアム建設に関してリーグが主導することは一切ない」と断言した。臆測によって、市との対立構造に仕立てられている、と懸念している。非公式の三者協議を受けた市からのアクションも「何かあった訳でもないのに」と言い切っている。
https://www.nikkansports.com/m/soccer/news/202601090001129_m.html?mode=all
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