札幌の全選手が年俸の一部を返納する意思を示したが、今回の新型コロナウイルスは、Jリーガーの“懐事情”に大ダメージを与える可能性がある。Jリーグは6月上旬の再開を目指している。しかしさらに延期が長引けば、大会成立条件として定めたJ1~J3のリーグ全体の試合数の75%と、各クラブがリーグ戦の50%以上消化の範囲内で、試合数が削減される可能性はある。そんな事態が起これば、選手たちは基本給以外の収入が大幅減となる。
まずは試合に出場し、勝利すれば得られる出場勝利給。各クラブで差はあるが、J1は1試合あたり20~100万円程度に設定されている。またタイトルや残留などが絡めば増額されることもある。勝利数が多い上位クラブの選手にとっては、試合数が減れば1000万円以上の減収となる可能性も。さらに個々にインセンティブ(出来高)契約を結んでいる場合は、30試合出場や10ゴールで100万円といった“ボーナス”が設定されているが、試合数が減れば達成は難しい。
そもそもJリーガーの年俸は、数十億を稼ぐ選手が多数存在するイングランド・プレミアリーグなど海外主要リーグと比較すると断然低い。神戸MFイニエスタの32億5000万円は例外だが、日本人の1億円超えは神戸DF酒井ら、総勢でも10人ほどとみられる(金額は推定)。特にJ3では、月給10万円程度の選手も珍しくない。Jリーガーは引退の平均年齢が約26歳ともいわれる。決して長くないキャリアの貴重な時間を奪われ、さらに金銭面でも打撃を受けるという危機的状況に直面している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-04060289-sph-socc
4/7(火) 6:00配信
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Source: 海外サッカー日本人選手速報 WORLD SAMURAI