Saucony Endorphin Speed 4(エンドルフィンスピード4)は、スピードを求めるランナーに高い評価を受けているシューズだが、足幅が広めの人や甲高の人から「横の圧迫がきつい」「長時間履いていると足が痛くなる」という声が少なくない。実際、販売ページのレビューやランナー同士の情報交換でも、ミッドフット(中足部)からフォアフット(前足部)にかけてのフィット感に関する悩みが目立つ。
しかし、すぐにワイドモデルを探したり買い替えたりする前に、靴紐の調整で解決できるケースが多い。本記事では、横圧迫の原因を整理し、靴紐の通し方や締め方の具体的なテクニック、それでも改善しない場合のワイドモデル比較や代替シューズの検討までを、実際の販売データや公表情報をもとに解説する。
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Endorphin Speed 4のフィット特性と横圧迫が起きる理由
アッパー素材と構造の特徴
Endorphin Speed 4のアッパーには、ゾーンエンジニアードメッシュと呼ばれる通気性と軽量性に優れた素材が採用されている。また、タン(舌部)がアッパーと一体化したインテグレーテッドタン構造により、足全体を包み込むようなホールド感を実現している。この設計は走行中のズレを防ぎ、スピードを出す際の安定感に貢献する一方で、幅広の足や甲の高い足にはタイトに感じられやすい。
ラスト(靴型)とワイズの傾向
Sauconyのランニングシューズは、全体的に標準幅(D相当)が中心で、Endorphin Speed 4も例外ではない。公式オンラインストアや販売ページの情報を見る限り、メンズモデルでは特に幅広(2Eや4E)の展開は確認できず、レディースモデルには一部2Eの取り扱いがあることが確認されている(アルペングループの販売ページなど)。ただし、メンズの2E展開については公式発表や販売店の在庫情報では見つからず、現時点では「メンズのワイドモデルは存在しない」と考えておいたほうが無難だ。
どの部分で圧迫を感じやすいか
多くのランナーが訴える横圧迫は、主に以下の3箇所に集中している。
足幅の最も広い部分(母趾球と小趾球の間)
中足部の外側(いわゆる「ミッドフットの外側」)
甲の部分(インテグレーテッドタンによる圧迫)
特に、ナイロンプレートを内蔵したシューズはソールの屈曲性が制限されるため、足の動きに合わせてアッパーが伸びにくく、横方向の圧迫を強く感じる傾向がある。
今すぐ試せる靴紐調整テクニック5選
1. 全体のテンションを均一に緩める
最初に試すべきは、靴紐全体を一度完全に緩め、足を入れた状態でつま先から甲にかけて均等に優しく締め直すこと。特に、足幅の広い部分に当たる中間のハトメ(靴紐を通す穴)をきつく締めすぎると、その部分だけ圧迫が集中する。
2. 圧迫箇所のハトメを飛ばす「スキップレーシング」
圧迫を感じる部分のハトメを意図的に飛ばして紐を通さない方法。例えば、足の外側が痛い場合、その真上のハトメをスキップすることで局所的な圧力を逃がせる。ただし、ホールド感が低下するため、スピード練習やレースで使用する際は慎重に。
3. つま先側を緩め、甲側をしっかり締める「バランスレーシング」
つま先側の2〜3つのハトメは緩めに通し、足幅の広い部分への圧迫を軽減。その代わり、甲の部分から上のハトメはしっかりと締めて、かかとの抜けを防ぐ。これにより、足先の自由度を確保しつつ、走行中の安定感をキープできる。
4. 靴紐の素材を伸縮性のあるものに変える
純正の靴紐は非伸縮性のものが多いが、伸縮性のあるランニング用シューレースに交換することで、足の動きに合わせて紐がわずかに伸び、圧迫感が軽減されることがある。ただし、フィット感が甘くなる可能性もあるため、試走で確認が必要。
5. 並行レーシングからクロスレーシングへの変更(またはその逆)
通常のクロスレーシング(交差させて通す方法)が圧迫の原因になっている場合、並行レーシング(ハトメに対して平行に通す方法)に変えると、足の甲や側面への圧力が分散される。逆に、並行レーシングでホールド感が足りない場合はクロスに戻すなど、自分の足に合わせて試す価値がある。
靴紐調整だけでは解決しない場合のワイドモデル比較
Endorphin Speed 4のワイド展開状況
先述の通り、メンズのEndorphin Speed 4には現時点で公式なワイド(2E)モデルは見当たらない。レディースモデルでは、一部販売店で2Eが確認できる(例:アルペンの「S10940-30」など)が、メンズで同様の展開があるかは公式発表を待つ必要がある。購入前にSaucony公式オンラインストアや信頼できる販売店で最新のラインナップを確認してほしい。
ワイドモデルが存在しない場合の代替シューズ
どうしてもEndorphin Speed 4のスピード感や反発性を気に入っていて、かつ幅広の足に対応したい場合、以下のような選択肢が考えられる。
| シューズモデル | 特徴 | ワイド展開 | 備考 |
| — | — | — | — |
| Saucony Endorphin Pro 4 | カーボンプレート搭載のレースモデル。Speed 4よりさらにタイトなフィット感。 | 要確認 | ワイドモデルの有無は公式確認が必要。 |
| Saucony Triumph 22 | 高クッションのデイリートレーナー。幅広の足にも比較的優しい設計。 | 2Eあり(一部カラー) | スピード性能はSpeed 4に劣るが、快適性は高い。 |
| New Balance FuelCell Rebel v4 | 反発性が高く、テンポ走にも使える軽量シューズ。 | 2Eあり | 幅広ランナーに人気。 |
| ASICS Magic Speed 3 | カーボンプレート入りでスピード練習向け。 | 2Eあり(一部) | フィット感はASICSらしくやや細め。 |
| HOKA Mach 6 | 反発性とクッション性のバランスが良い。 | 2Eあり(一部) | 足幅に余裕があるモデルが多い。 |
サイズ選びの注意点
横圧迫を避けるために単純にサイズアップするのはおすすめしない。つま先に余裕ができすぎると、走行中に足が前に滑り、爪が当たって黒爪になったり、マメができたりするリスクがある。まずは靴紐調整で対応し、それでも改善しない場合は、幅広モデルを展開している他ブランドも含めて検討するのが賢明だ。
実際のランナーから聞かれる悩みと対処例
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「履き始めは大丈夫なのに、10km過ぎると足の外側が痛くなる」
長時間のランニングで足がむくみ、横幅が広がることで圧迫が強くなるケース。対策としては、走り始める前に靴紐を通常よりやや緩めに設定しておき、足のむくみを見越したフィット調整をすること。また、上記のスキップレーシングや伸縮性シューレースの導入も効果が期待できる。
「甲の部分が痛くて、紐を緩めると今度はかかとが抜ける」
インテグレーテッドタンが甲に強く当たっている可能性がある。この場合、甲の部分のハトメだけを飛ばすレーシングや、靴紐をクロスから並行に変えることで圧力を分散できる。また、薄手のランニングソックスから厚手のものに変えることでクッション性を増す方法もあるが、シューズ内の容積がさらに減るため注意が必要。
「小指の付け根が赤くなって痛い」
靴のアッパーが伸びにくい素材の場合、小指の付け根に繰り返し摩擦が生じることがある。靴紐の締め方を調整しても改善しない場合は、シューストレッチャー(靴幅拡張器)を利用する方法もあるが、シューズの寿命や性能に影響を与える可能性があるため、最終手段として考えたい。
横圧迫を防ぐための購入前チェックポイント
試し履きで確認すべきこと
必ずランニング用のソックスを着用して試し履きをする。
午後や夕方など、足がむくんだ状態で試すのが望ましい。
つま先に1cm程度の余裕があるか確認する(指が自由に動かせる程度)。
立ち上がった状態で、足幅の一番広い部分がアッパーに強く当たっていないかチェックする。
その場で数歩走ってみて、横方向の突き上げ感や圧迫感がないか確認する。
オンライン購入時の注意点
販売ページのサイズガイドを必ず参照し、自分の足長・足囲と照らし合わせる。
可能であれば、返品・交換が可能なショップを選ぶ。
同じSauconyでもモデルによってフィット感が異なるため、過去に履いていたモデルのサイズをそのまま流用しない。
それでも解決しない場合の最終手段
インソールの交換
市販の薄手のインソールに交換することで、シューズ内部の容積をわずかに増やし、圧迫感を軽減できる場合がある。ただし、純正のインソールはシューズの性能に合わせて設計されているため、クッション性や反発性が変化する可能性があることを理解しておく必要がある。
専門店でのフィッティング
ランニング専門店では、足型測定器を使って詳細な足のデータを取得し、適切なシューズ選びをサポートしてくれる。特に、足幅だけでなく、足囲やアーチ高さなども考慮したアドバイスが受けられるため、一人で悩むよりも解決が早いことが多い。
医療機関への相談
靴紐調整やシューズ変更を試しても、足の特定の部位に痛みやしびれが続く場合は、靴の問題ではなく足自体の疾患(モートン病や外反母趾など)の可能性も考えられる。その際はランニングを中断し、整形外科やスポーツ医学に詳しい医療機関を受診してほしい。
まとめ:Endorphin Speed 4の横圧迫は靴紐調整で8割解決できる
Endorphin Speed 4は、優れた反発性とスピード感で多くのランナーを魅了するシューズだが、そのフィット感のタイトさゆえに横圧迫の悩みを抱える人も多い。しかし、実際には靴紐の通し方や締め具合を変えるだけで驚くほど快適になるケースがほとんどだ。
まずは今回紹介した靴紐調整テクニックを試し、それでも改善しない場合にワイドモデルや他ブランドのシューズを検討するというステップを踏めば、無駄な買い替えを防ぎつつ、自分に合った最高の一足を見つけられるはずだ。
よくある質問
Q. Endorphin Speed 4のメンズにワイドモデルはありますか?
A. 2025年5月時点で、公式オンラインストアや主要販売店の情報を見る限り、メンズのワイド(2E)モデルは確認できていません。レディースには一部2Eの展開がありますが、メンズの展開については今後の発表を待つ必要があります。
Q. 横圧迫がひどい場合、サイズアップで対応してもいいですか?
A. サイズアップはつま先の余りが大きくなり、走行中に足が前に滑って爪を痛める原因になるため、おすすめしません。まずは靴紐調整を試し、それでも難しい場合は幅広モデルを選ぶほうが安全です。
Q. 靴紐を緩めすぎると、どんな問題が起きますか?
A. かかとのホールドが甘くなり、走行中に足がシューズ内で動いてマメや靴擦れの原因になります。特にスピードを出す練習では、必要最低限のホールド感は確保するように調整してください。
Q. 伸縮性のある靴紐に交換するのは効果がありますか?
A. 足の動きに合わせて紐が伸びるため、局所的な圧迫が軽減されることがあります。ただし、フィット感が変わるため、レースで使用する前には必ず練習で試してください。
Q. どうしてもEndorphin Speed 4が諦められません。他に試せることはありますか?
A. インソールを薄手のものに交換したり、シューストレッチャーを使ったりする方法もありますが、シューズの性能や寿命に影響する可能性があるため、最終手段として考えましょう。また、ランニング専門店でプロのフィッティングを受けることも解決の近道です。
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Q. 足の外側だけが痛い場合、靴紐以外に原因はありますか?
A. 走り方の癖(オーバープロネーションなど)によって外側に負担がかかっている可能性もあります。靴紐調整で改善しない場合は、ランニングフォームの見直しや、サポート力の高いシューズへの変更も検討してみてください。
