【2026年11月1日】富山マラソン体験記:絶景・美食と走る旅のリアル

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【2026年11月1日】富山マラソン体験記:絶景・美食と走る旅のリアル
富山マラソンを走ってきた。率直に言おう。この大会は「走る観光」だ。立山連峰の雪化粧を背に、富山湾沿いの絶景ルートをひたすら進む。エイドでは名物のます寿司が振る舞われ、沿道からは温かい拍手が絶えない。ただ、すべてがバラ色だったかといえば、正直なところ微妙な場面もあった。これからエントリーを考えている人のために、良いところも悪いところも包み隠さず書いていきたい。

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【2026年11月1日】富山マラソン体験記:絶景・美食との要点

大会前日に富山へ入った。東京から北陸新幹線で約2時間。富山駅に降り立つと、あいにく空はどんよりとした曇り空で、11月の北陸の寒さが身にしみた。受付会場は富山市総合体育館。金曜日の夕方ということもあってか、思っていたより混雑はなく、ナンバーカードと計測チップ、参加賞のTシャツを受け取るまで15分ほどだった。ただ、駐車場が少ないという声はチラホラ聞こえた。車で来る人は要注意だ。私は電車移動だったのでさほど困らなかったが、会場周辺の渋滞に巻き込まれたランナーもいたらしい。

宿は富山駅前に取った。ゴール地点の富岩運河環水公園まで徒歩圏内で、レース後に疲れた体を引きずってホテルに直行できるのは大きなメリットだった。ただ、スタート地点の高岡までは当日朝に移動しなければならない。大会当日は午前5時半に起床。富山駅から高岡行きの臨時シャトルバスに乗り込んだ。バスは次々と到着し、待ち時間はほぼゼロ。車内はランナーでぎっしりだったが、流れる景色を眺めているうちに到着した。乗車時間は40分ほど。道路が空いていたので、思ったよりスムーズだった。

スタートは高岡市役所前。高岡といえば国宝・瑞龍寺や高岡大仏で知られる歴史の街だ。スタートブロックに整列しながら、そういえば昔、家族旅行で来たことがあるなと思い出した。午前9時、号砲。沿道の声援に背中を押されながら、ゆっくりと走り出す。最初の数キロは高岡の中心街を抜けるコースで、古い町並みがちらほら見える。体が温まるまでは無理をせず、キロ6分半を目安に刻んだ。

序盤のハイライトは何といっても新湊大橋だ。15キロ手前あたりで、遠くに大きな斜張橋が見えてくると、周りのランナーから「おお」と声が上がる。橋の上り口に差しかかると、それまでの平坦な道とは打って変わって、ぐっと勾配がきつくなる。高低差は約40メートル、全長3.6キロ。正直、ここで脚を使いすぎると後半に響くと聞いていたので、無理に飛ばさず、周りの景色を楽しむ余裕を持って進んだ。橋の頂点に立った瞬間、視界がパッと開ける。右手には日本海、左手には立山連峰。この日は雲が多かったのだが、それでも峰々がうっすらと雪をかぶっているのが見えた。風はかなり強く、帽子を押さえながら走るランナーが何人もいた。私もアームカバーがバタバタと音を立てるほどの向かい風をもろに受けた。

橋を下りきると射水市のエリアに入る。18.6キロ地点に「新湊漁業協同組合前」のエイドがあり、ここが最初の楽しみだった。狙いはもちろん、ます寿司と昆布おはぎだ。ところが、実際にたどり着いてみると、ます寿司はすでに品切れ。仕方なく昆布おはぎを一つ手に取った。これが驚くほどうまい。ほんのり甘いおこわと、しっかりした昆布の塩気が絶妙で、疲れた体に染みわたるようだった。一緒に走っていたランナーが「去年は鱒寿司食べられたのにな」と悔しそうに言っていた。人気のエイド食は後方ランナーには行き渡らないことがあるらしい。ペースに自信がない人は、少し頑張って早めに通過するか、期待しすぎないほうがいいかもしれない。

中盤は田園地帯をひたすら進む。射水から富山市内へ向かうこの区間は、景色の変化が少なく、人によっては退屈に感じるかもしれない。ただ、沿道の応援がとにかく温かい。近所の農家の方が庭先に椅子を出して手を振ってくれたり、子どもたちが「がんばれー」と叫んでくれたり。祭りの曳山が飾ってある集落もあって、富山の文化を感じながら走れるのは嬉しかった。30キロを過ぎたあたりで、予想通り脚が重くなり始める。エイドで配られていた「しろえびせんべい」をかじりながら、だましだまし進んだ。

35キロを過ぎると、いよいよ富山市街地に入る。ここからはゴールまでのカウントダウンだ。路面電車の線路沿いを走る区間では、電車の中から手を振ってくれる乗客の姿も見えた。残り3キロ、富岩運河環水公園の近くまで来ると、沿道の人の数が一気に増える。「あと少し!」の声に背中を押されて、自然とピッチが上がった。フィニッシュゲートをくぐった瞬間、タイムは4時間28分。目標のサブ4.5にはわずかに届かなかったが、初めての富山マラソンを完走できた達成感で胸がいっぱいだった。

ゴール後に受け取った完走メダルは、立山連峰と富山湾がデザインされた美しいものだった。更衣室は多少混雑していたが、大きな混乱はなくスムーズに着替えられた。ただ、ゴール会場の飲食ブースは結構な行列で、温かいうどんを食べるまでに30分近く並んだ。これは改善してほしい点の一つだ。

全体を通して振り返ると、富山マラソンは景色、応援、グルメの三拍子がそろった素晴らしい大会だった。特に、新湊大橋からの眺めは他のマラソンではなかなか味わえない。ただ、エイドの品切れ問題やゴール後の混雑、前日受付の導線の分かりにくさなど、細かい不満点も確かにある。初めてフルマラソンに挑戦する人には、制限時間が7時間と長く、完走率も95パーセント前後と高いので、うってつけの大会だろう。逆に、記録を狙う上級者には、新湊大橋の上りと風、中盤の単調な区間がタイムの壁になるかもしれない。

持ち物で言えば、風を通しにくいウィンドブレーカーは必須だ。新湊大橋の上は予想以上に冷える。あとは、エイドでうまく補給できない可能性を考えて、ジェルなどは自分で持っておいたほうが安心できる。宿泊は、ゴール後の利便性を取るなら富山駅前、スタートの朝を楽にしたいなら高岡駅前がいい。どちらを選ぶかは自分の好み次第だが、私は富山駅前にして正解だったと思う。

富山マラソンは、ただ走るだけではない。走りながら土地の文化や味に触れられる、そんな稀有な大会だ。来年もまた、あの新湊大橋の頂点に立ちたいと思う。今度は晴れた空の下で、真っ白な立山連峰を眺めながら走れたら最高だ。

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[紹介元] マラソン速報 【2026年11月1日】富山マラソン体験記:絶景・美食と走る旅のリアル
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