【2026年】徳島で走って食べて悶絶したマラソン体験記

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【2026年】徳島で走って食べて悶絶したマラソン体験記
徳島でマラソンを走る。その魅力を一言でまとめるなら「苦しさの先に、とびきりの美味さと人の温もりが待っている」という表現がしっくりくる。記録を狙う真面目な勝負レースとしての顔もあれば、沿道の阿波踊りに足を止めてしまいそうになる誘惑もある。今回は、実際に私が徳島の地で42.195kmと、別の週末には地獄のハーフにも足を突っ込んだ体験をもとに、包み隠さずレポートしたい。

ランニング・マンEmilia Jones

【2026年】徳島で走って食べて悶絶したマラソン体験記の要点

正直に白状すると、私は「とくしまマラソン」を完全に舐めていた。事前に高低図を確認すると、吉野川の河川敷をひたすら往復するフラットコース。これは自己ベストを狙えるコースだと意気込んで徳島入りしたのを覚えている。前日は徳島駅近くのホテルに荷物を置き、夕食に名物の徳島ラーメンをすする余裕もあった。生卵を落とした濃厚な豚骨醤油スープが、まるで「明日は頑張れよ」と背中を押してくれているようだった。

しかし、蓋を開けてみれば自然の壁は想像以上に厚かった。スタート地点の藍場浜公園は多くのランナーでごった返し、阿波踊りのリズムが緊張をほぐしてくれる。号砲が鳴り、吉野川の土手に出た途端、感じたのは「風」だ。特に復路の後半、30kmを過ぎたあたりから川からの横風と正面からの向かい風が容赦なく体力を奪っていく。体感では、まるで誰かに肩を常に押さえつけられているような重さだ。もしこの大会を走るなら、風よけになるような集団を見つけるか、ペース設定を過信しないことを強くおすすめする。

それでも、このマラソンがただの苦行で終わらない理由がある。それが徳島の「お接待」文化だ。エイドステーションはまさに德島の美味しいもの博覧会。私の一番の楽しみは、地元の農家さんが提供してくれる甘いいちごだった。走りながらかじる真っ赤ないちごの、なんとジューシーなことか。普段食べるいちごの数倍は美味く感じられ、疲労で乾いた喉に染み渡る。さらに、半田そうめんや、参加賞として配られる「金ちゃんヌードル」の話を沿道の人としながら走るのも格別だった。制限時間が7時間と比較的寛容なので、後続のランナーたちはもっと色々なグルメをじっくり味わっていたようだ。記録を狙うのを途中で諦めて「グルメと観光」に全振りするのも、この大会の正しい楽しみ方だと痛感した。

私の初挑戦は結局、暑さと風にやられてグロス4時間半という平凡なタイムでフィニッシュ。膝に痛みが出始めた終盤、沿道で鳴り響く阿波踊りの大太鼓の音と「よう来たな!」という掛け声に、何度も背中を押された。走り終えた後の、フィニッシュ会場で啜る「金ちゃんヌードル」の味は、言葉にできない達成感で満ちていた。2026年大会では、完走メダルの復活やウェーブスタート廃止など、運営面での改善があるのも嬉しいポイントだ。

「とくしまマラソン」でフルマラソンの洗礼を受けた私が、次に興味本位で手を出したのが「阿波シティマラソン」のハーフだ。これはまったく別種のランニングだと思ってほしい。「フラット」という言葉が一切似合わない、まさにアップダウンの連続。スタートして数分で現れる最初の激坂を見上げたときは、思わず笑いが込み上げてきた。エントリーする前にホームページで「制限時間3.5時間」の意味を理解すべきだったと後悔したものだ。心肺は悲鳴を上げ、太ももはパンパンに張る。しかし、頂上から見下ろす徳島市街の景色や、地元の人が私設エイドでかけてくれる「あとちょっと!」の言葉がなければ完走は難しかっただろう。ここはまさに、普段トレイルを走る人や、坂道マニアにしか勧められない、激辛な大会である。

これらを踏まえ、徳島でどの大会を選ぶべきか、本音でまとめておきたい。

まず、自己ベストを狙いたいなら「とくしまマラソン」が筆頭だ。ただし風との戦いになるので、気候と相談しよう。ファミリー向けには、同じく「とくしまマラソン」の3kmの部か、桜並木が美しい「桜街道・夢マラソン」が向いている。

走った後の楽しみまで考えるなら、「とくしまマラソン」の一択と言っても過言ではない。名物の阿波尾鶏や徳島ラーメンで疲れた体を即回復させられるし、時間が許せば眉山ロープウェイで夜景を見に行くのもロマンチックだ。私は帰り際に、JR徳島駅前で買ったフィッシュカツの旨さに打ち震えた。

そして、もしあなたが「普通のマラソンじゃ飽き足らないんだよな」という人なら、迷わず「阿波シティマラソン」や、海沿いの絶景と階段地獄が待つ「千羽海崖トレイルランニングレース」にエントリーすべきだ。これらの変わり種は、終わった後のビールの味を何倍にも増幅させてくれる。ただしアクセス面だけは注意が必要で、どちらも当日は大規模な交通規制が敷かれるため、宿は必ずJR徳島駅周辺で確保し、会場までは徒歩で向かうのが鉄則だ。

徳島でのランニングは、単なる運動ではなく、一種の旅だ。苦しい坂も、冷たい向かい風も、走り終えた後の温泉と一杯の地酒で全部笑い話に変わる。走ることが好きなら、きっと「また徳島に帰ってきたい」と思うはずだ。さあ、あなたも次の連休、徳島で“走る阿呆”になってみないだろうか。

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[紹介元] マラソン速報 【2026年】徳島で走って食べて悶絶したマラソン体験記
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