【ラウンド中の小ネタに使えるゴルフ知識 】ゴルフコースにおける池の重要性と設計のコツ
ゴルフコースの池の奥深き世界—戦略と景観の融合
ゴルフコースにおける「池」の役割とは?単なる障害物ではなく、戦略性を高め、景観を豊かにする重要な要素です。1970年代から世界各地のゴルフコースを取材してきた吉川丈雄氏が、池にまつわる知識を紐解きます。
シェブロン選手権で西郷真央選手が飛び込んだ池をきっかけに、コース内の水の存在について考察。池を設計する際には、水の確保が不可欠であり、蒸発量や水の流入量を正確に計算しなければなりません。例えば、夏場には1日で水位が約2.5センチ低下し、4日間で10センチも減ることがあるため、その分を補う水量が必要になります。
また、コースには地形や降雨量の影響も大きく、池の水が確保できない場合はクリークや調整池を設けることで、下流地域への影響も考慮する必要があります。コースごとに異なる池の設計が、ゴルフのプレースタイルや美しさを左右しているのです。
池が単なる障害物ではなく、戦略と景観の融合としていかに重要な役割を果たしているのか。次回ラウンド時には、池の存在を意識してプレーしてみるのも面白いかもしれません。
