プロV1は3層でテーラーメイドは5層を採用… ゴルフボールの構造は何がベスト? それぞれの「層」はどんな役割なの?
ゴルフボールの構造を深掘り:3層、4層、5層の違いとは?
ゴルフボールの性能は構造の違いに大きく左右されます。特にツアーボールと呼ばれる種類では、3層、4層、5層構造が存在し、それぞれに特徴があります。本記事では、特に注目される5層構造のボールについて探ります。
5層構造のメリット
大手メーカーで唯一5層構造を採用するテーラーメイドの「TP5」シリーズでは、層ごとに役割を持たせることで、ドライバーからパターに至るまで全てのクラブで理想的な性能を発揮します。例えば、最も内側のコアはドライバー専用の設計、外側のカバーはアプローチやパターの感触を重視して設計されています。これにより、14本のクラブ全てに対応できる万能なボールを実現しています。
構造ごとの主な特徴とメーカーの違い
3層構造:飛距離性能に優れ、均一性が高い。タイトリスト「プロV1」やスリクソンの「Z-STAR」シリーズが代表例。
4層構造:スピン性能のバランスを重視。タイトリスト「プロV1x」や旧モデルの「Z-STAR XV」で採用。
5層構造:層を増やすことで全てのクラブに最適化した性能を提供。テーラーメイド「TP5」シリーズが代表的。
価格と精密性のトレードオフ
5層構造は高性能ですが、製造コストが高くなるため価格が上昇します。一方、タイトリストやブリヂストンなどの3層ボールは、特許技術や精密な検品工程により高い信頼性を誇ります。
各メーカーのゴルフボールはそれぞれの設計哲学やクラブとの相性が反映されています。ゴルフボールを選ぶ際には、構造ごとの特徴を理解することが重要です。
