樋口久子さん、正確すぎるショットゆえ流れた「バンカー不得意説」 本人の耳に入って、返したセリフがすごすぎた『コラム・女王たちの流儀』
樋口久子の無敵時代と揺るぎない自信
女子プロゴルフ界のレジェンド、樋口久子さんにまつわる逸話が綴られる『女王たちの流儀』から、彼女の輝かしいキャリアと人柄に迫ります。
樋口さんが「入れなきゃいいんでしょ⁉」と冗談交じりに返したこの名セリフ。その背景には、全盛期の圧倒的なショット精度と自信が垣間見えます。74年オーストラリアン女子オープン、76年欧州女子オープン、77年全米女子プロ選手権など数々の国際大会を制覇し、海外では“チャコ・ヒグチ”の名でその存在感を示しました。特に彼女のスイングは「マグネティック・スイング」と称され、再現性の高さで他を圧倒していたと言います。
とはいえ、彼女に対して「バンカーショットが苦手」といった噂も。当時の彼女はそれを堂々と否定するかのように、「(ボールを)バンカーに打ち込まなければいいんでしょう?」と切り返し。その言葉からは彼女の負けず嫌いな一面と、ショットの正確さへの揺るぎない信念が感じられます。
現在も週2回のラウンドや練習を続けている樋口さん。レジェンズ競技への出場がない理由を「試合に出るなら優勝しないと気が済まない」と語るその姿勢からは、現役時代から変わらぬ真剣さとプライドが伝わってきます。
樋口久子という伝説は、ゴルフ史に永遠に刻まれるでしょう。
