日本人女子プロが海外メジャーで活躍できている要因は?【女子プロのツアーコーチ座談会・24年振り返り③】
2024年の女子プロゴルフツアーを振り返る
日本人選手の活躍
2024年の女子プロゴルフツアーでは、日本人選手の素晴らしい活躍が目立ちました。特に、笹生優花選手が全米女子オープンで2度目の優勝を果たし、渋野日向子選手が2位に入る活躍を見せました。また、KPMG全米女子プロゴルフ選手権で山下美夢有選手が2位に入り、古江彩佳選手がアムンディ・エビアン選手権でメジャー初優勝を果たしました。日本人選手はすべてのメジャーでベスト10入りを果たし、世界の舞台でその実力を証明しました。
米女子ツアーと日本ツアーの違い
2025年の米女子ツアーの賞金総額は約203億円、一方、日本の女子ツアーは約44億3500万円で、日米の差は約4.5倍にもなります。それにも関わらず、多くの日本人選手が米ツアーを目指す理由について、コーチたちは「世界のメジャーで勝ちたいという気持ちが強い」と語ります。お金だけでなく、より高い目標に挑戦する姿勢が日本人選手のモチベーションとなっています。
メジャー優勝に向けた意識の改革
日本人選手がメジャーで勝てるようになった背景には、意識の改革があります。渋野日向子選手が全英女子オープンで優勝したことで、「自分もできる」という思考が広がり、多くの選手がメジャー優勝に繋がるマインドセットを持つようになりました。技術の差は以前と変わらないものの、選手たちの意識の違いが大きく影響しています。
トップ選手の育成
トップ選手の育成においては、過度な指導よりも選手自身の自然な成長を重視する姿勢が重要とされています。例えば、山下美夢有選手は幼少期から自然にスウィングを身につけており、過度な指導が不要とされています。選手の成長を見守ることが、成功への鍵となっています。