この記事では、そんな失敗を繰り返してきた僕が、実際に使って心底よかったもの、意外とダメだったもの、シーン別の選び方を包み隠さず書いていく。特定のブランドの回し者ではないので、忖度なしでいきたい。
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ランニングウェアで死ぬほど失敗した話
一番ひどかったのは冬の皇居ラン。気温5度の中、綿パーカーで走ったら汗を吸ってどんどん冷え、後半は震えながら走る羽目に。ゴール後の着替えで鏡を見たら、胸のあたりが擦れて赤く腫れていた。綿は汗を吸うが逃がさない。これが全ての元凶だ。
夏は夏で、紫外線をなめていた。半袖ノーガードで真夏の30km走をしたら、翌日肩と首が日焼けで水ぶくれ。シャワーのたびに悲鳴をあげた。以来、真夏は必ずUVカットの長袖かアームカバーをつけている。見た目より実用。これは声を大にして言いたい。
初心者が最初に買うべき3点だけ
ランニングウェア沼は深い。あれもこれも欲しくなるが、まずはこれだけ揃えればいい。
1. 吸汗速乾のTシャツ
素材はポリエステル100%か、ポリウレタン混紡でストレッチが効いているもの。僕が最初に買ったのはミズノの2000円くらいのやつ。これだけで肌の擦れが激減した。綿と比べると世界が違う。次第にナイキのドライフィットやアディダスのアディゼロ系も試したが、結局は値段より「縫い目がフラットになっているか」が重要だと気づいた。脇や首周りの縫い目が盛り上がっているやつは、長距離で確実にダメージを与えてくる。
2. ランニング用インナーパンツ
最初は普通のボクサーパンツで走っていた。これが地獄だった。太ももの付け根が擦れて皮が剥け、風呂で悶絶。CW-Xのランニング用ボクサーを履き始めてから、その悩みとは無縁になった。フィット感がよく、縫い目が股間に当たらない設計。ただし価格は3000円前後とやや高め。ユニクロのエアリズムボクサーで代用していた時期もあるが、サポート力が全然違う。長く走るならケチらない方がいい。
3. ランニングソックス
普通の靴下だと、足裏の蒸れとマメがすごい。特に右足の薬指の下にいつもマメができていたのだが、タビオの五本指ソックスに変えたらピタリと止んだ。指同士が擦れず、汗も吸ってくれる。ただし違和感がある人は普通のランニングソックスでも十分。僕はアシックスとタビオを併用していて、甲のサポートがあるものを選んでいる。ネットで5足1000円みたいなやつは大抵すぐ穴が空くので、そこそこいいものを買った方が結局安い。
僕のリアルな一軍ウェアたち
ここからは、実際に月間150km走っている僕の愛用品を紹介する。どれも1年以上使い倒したものだけ。
CW-X ジェネレーターモデル(タイツ)
これはもう別格。履いて走ると膝のブレが明らかに減る。上のほうに述べたが、初めて履いた翌日は階段を降りるのが楽になっていて驚いた。難点は価格(1万円超)と、履くのにコツがいること。それと、真夏はかなり暑い。気温25度を超えたらもう履かない。僕は冬場の15km以上のランで必ず使っているが、5km程度の練習ならオーバースペックなので普通のタイツで十分だ。
ノースフェイス フライウェイトロングスリーブ(夏用長袖)
真夏の紫外線対策用に3年前に購入。薄くてメッシュ状になっていて、走ると風が通る感覚がある。指先を通すサムホール付きで手の甲まで日焼けを防げる。ただし汗をかくと肌に張り付くので苦手な人はダメかも。僕は気にならない。値段は7000円くらいと張ったが、3年使っているのでコスパは悪くない。
ワークマン アクティブフーディ(冬用ミドルレイヤー)
これは正直期待以上だった。1900円で買えるのに、裏起毛で保温性が高く、ポケットもジッパー付き。僕は冬のランの最初の15分だけ着て、暑くなったら腰に巻いている。軽いので邪魔にならない。ブランドロゴが小さいのも好印象。ワークマンは他にも吸汗速乾のインナーや手袋を愛用しているが、唯一失敗したのは薄手のウインドブレーカー。風は防げるが通気性がゼロで、中が蒸れて結局冷えるという悪循環に陥った。
ランニング・マンEmilia Jones
New Balance ランニングキャップ
最近買って正解だったのがNBの軽量キャップ。ツバが短めで視界の邪魔にならず、額の汗を吸い取ってくれる。調子に乗って洗濯機でガシガシ洗っていたらツバがヨレてきたので、手洗い推奨だ。あと、白は汗ジミが目立つので黒か濃紺が無難。
買って後悔したもの、全部言います
いいものばかり紹介したが、失敗もたくさんしてきた。
某ファストファッションのエアリズム系Tシャツ
これはランニングには向かない。普段着としては最高だが、走ると汗でべったり張り付き、乾きも遅い。風が当たると一気に冷えるので、春秋は体温調整に失敗しやすい。僕は1回でやめた。
高圧着を謳う怪しいノーブランドタイツ
楽天で3000円くらいで買った着圧タイツ。膝のサポートは弱いし、ウエストのゴムがすぐ伸びてずり落ちてくるようになった。結局CW-Xに戻ることに。安物買いの銭失いをリアルに体現した一品。
防水透湿を過信した高額レインウェア
ゴアテックスなら蒸れないだろうと2万円出して買ったレインジャケット。確かに小雨なら快適だが、豪雨の中を1時間走ると結局中の湿気が逃げず、汗でびしょ濡れに。透湿には限界があると学んだ。今は小雨なら撥水の薄手ウインドブレーカーで十分だと思っている。
季節別・これだけでOKというコーデ
夏:気温25度以上
トップスはUVカット長袖か半袖+アームカバー。下は5インチのランニングショーツ、中にCW-Xのインナー。これだけで十分。気温30度超えのときは、ネッククーラーも使っている。帽子は必須。
冬:気温5度前後
長袖ドライレイヤーに薄手のフリース、ウインドブレーカー。下はCW-Xのタイツにショーツを重ね履き。手袋と耳当て(もしくはヘッドバンド)を忘れずに。僕は耳が冷えると頭痛になるので、100均の耳当てすら重宝している。足先は厚手のランニングソックスでOK。
雨の日
無理して走らないのが一番だが、どうしても走りたいなら防水より撥水。キャップを深めにかぶると、雨が目に入らず視界が確保できる。シューズはドライガード仕様のものを履いているが、新聞紙を詰めて乾燥させる後処理が必須。それでも面倒なことが多いので、最近は潔くランオフにしている。
ウェアを長持ちさせる洗濯の基本
ランニングウェアはデリケートだ。洗濯機にポイして終わりではない。僕は必ず洗濯ネットを使う。柔軟剤は吸水性を落とすので厳禁。洗剤もおしゃれ着用の中性洗剤を使っている。特にタイツやインナーは乾燥機禁止。部屋干しで十分。日光に当てすぎると生地が劣化するので、陰干しがベストだ。
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結局、何を基準に選べばいいのか
迷ったら次の4つをチェックしてほしい。
吸汗速乾かどうか。
縫い目が肌に当たらないか。
自分の走る距離と季節に合っているか。
サイズ感が適切か(タイツは少しきついくらいが正解)。
ブランドにこだわる必要は全くない。ワークマンでもユニクロでも、上記の条件を満たしていれば十分戦力になる。ただ、僕の経験上、ケチるべきでないのはインナーとソックス。この2つは直接肌と接する時間が長く、トラブルが起きやすいからだ。
走ることはシンプルで自由な営みだ。でも、道具が足を引っ張るとその自由が一気に損なわれる。逆に言えば、自分に合ったウェアを見つければ、走る楽しさは何倍にもなる。この記事が、あなたのその一歩を支えるヒントになれば嬉しい。
