ロッテ選手権 3日目:吉田優利(ヨシダ ユウリ)選手の挑戦
日程: 8日(木)
場所: ホアカレイCC(米ハワイ州)
コースデータ: 6536ヤード・パー72
3日目は雨が降ったりやんだりと不安定な天候の中、強風も吹き荒れ、ピンが揺れるほどのコンディションとなった。そんな厳しい状況で、吉田優利(ヨシダ ユウリ)選手は最終組としてラウンドを開始した。
初めの不安から、後半の粘り強いプレー
吉田選手は「朝からショットの調子が良くなくて、どういう一日になるか不安だった」と振り返りながらも、1番からティオフを果たした。5番のパー4では、4メートルの距離でバーディを決めるも、その後のホールでは思うように調子が戻らず、距離感に悩んだ。「ビトウィーンクラブ(2つのクラブの間の距離)ばかり打っていたので、なかなかチャンスにつけられなかった」と語った。
後半は、2バーディ・2ボギーのイーブンパーで進行。16番ではティショットが左の木に当たり、ラフへと飛び込んでしまった。続くショットでもグリーン右奥にボールがこぼれ、アプローチで4メートルに寄せるも、カップに蹴られて入らず。結果として、このホールで痛いボギーを喫することに。
最後の2ホールで挽回、連続バーディで締めくくり
最終的には、最後の2ホールで素晴らしいパフォーマンスを見せ、連続バーディを決めて締めくくった。18番では、245ヤードのロングホールで2オンに成功し、「アンダーパーで我慢できたので、1アンダーの71でホールアウトできた」と安堵の表情を見せた。
吉田優利選手の課題と今後の展望
この日の最大の課題はショットのリズムだった。「自分のチェックポイントのひとつですが、きょうは少し速かった」と振り返り、明日の最終調整に意欲を見せた。吉田選手にとって、残りの2試合は来季のシード権獲得をかけた重要な戦いだ。
現在、吉田選手はポイントランキング132位で、シード権獲得には80位以内に入る必要がある。81位から100位の間は出場試合数が制限される「準シード」となるため、残り試合でトップ100入りを目指している。
最終日の戦いに向けて
最終日には、トップとの差を4打に縮めて臨む。「距離がある分、(グリーンを)狙えないところが多い。その中で狙えるところで取っていけるよう、いいリズムでゴルフをしたい」と語った吉田選手。この大きなチャンスを活かし、来季のシード権獲得に向けて大きな一歩を踏み出すことができるか、注目が集まる。