第1章: 渋野日向子（しぶの・ひなこ）の日本での再起とスタート
舞台
「TOTOジャパンクラシック」初日、滋賀県の瀬田ゴルフコース北コースにて、渋野日向子がティイングエリアに立つと、左右にギャラリーがずらりと並んでいた。彼女が感じたのは「気分が上がるし、緊張する」という久しぶりの感覚。8月の「meijiカップ」で帰国した際にも緊張からミスショットが出たが、今回も「変なボール」が出て笑みを浮かべながらプレーを振り返る。初日は4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーで「72」のスコアを記録し、今後の巻き返しが期待される。
第2章: ピンチを耐えたショートゲーム
バーディとパーの攻防
3番ホールのパー3で、渋野はユーティリティを使って2メートルにつけ、バーディを獲得。さらに、7番ホールではティショットが崖下に落ちるも、冷静にパーをセーブする場面があった。「木が邪魔にならず、普通に打ててラッキーだった」とのコメント通り、彼女のショートゲームの腕前が光る場面が続いた。
痛恨のダブルボギー
11番ホールでのバーディに続き迎えた12番パー3では、199ヤードのティショットが左奥へ外れてしまい、ダブルボギーとなる。「人を殺しそうな球を打ってしまって焦った（笑）」と冗談交じりに語る渋野だったが、悔しい思いを抱きつつもその後15番からの連続バーディでイーブンパーに戻すことに成功した。
第3章: 体調不良からの回復と挑戦
体調不良の克服
2週間前、アジアシリーズ第2戦「BMW女子選手権」では体調不良から棄権を余儀なくされた渋野。節々の痛みが原因で、関節が曲がらなかったという。しかし、薬を飲みながらの生活を続けつつも、日本での試合では「すごく動けている」と調子の回復を実感している。体調管理が難しい中でも動ける喜びは、彼女のモチベーションを支えている。
アドレナリンとギャラリーの声援
久々のギャラリーからの声援にアドレナリンが溢れ出し、「バーディを取りたい、悔しい気持ちが出て、いい意味での気持ちの高ぶりがあった」と語る渋野。全英での苦い経験を糧に、再び日本でのギャラリーの後押しを受け、前向きに戦い続けている。
第4章: 日本でのファンの力
日本でのファンからの励まし
約3カ月ぶりの日本での大会に臨む渋野は、たくさんのギャラリーの前でプレーできることに感謝の意を示す。「心も体も疲れていると感じていたが、日本に帰ってきてたくさんのギャラリーに見守られることがありがたい」と語り、ファンの声援が彼女のエネルギーとなっている。今回の大会は56位タイスタートとなったが、彼女は今後の巻き返しに期待を寄せ、楽しみながら前向きに挑んでいく。
最終章: 次の3日間に向けての決意
イーブンパーからの巻き返しを狙う渋野日向子は、今後3日間での更なる挑戦に向け、気持ちを新たにしている。彼女のファイトは、次第にファンやギャラリーの注目を集め、さらなる活躍が期待されている。