【感謝】申ジエが猛追も1打及ばず3位「日本に戻ってきた感じ」

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【感謝】申ジエが猛追も1打及ばず3位「日本に戻ってきた感じ」
雨の中でも2000人を超えるギャラリーが集まったということは、申ジエ選手の人気の高さを示していますね。応援するファンの熱意が感じられます。

<Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 最終日>
◇17日
◇鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)
◇6456ヤード・パー72

悪天候により9ホールに短縮された最終日。3打差の12位から出た申ジエ(韓国)が怒とうの追い上げを見せた。5バーディ・ボギーなしの「31」で回り、トータル9アンダーでホールアウト。首位に並んだ鈴木愛、小祝さくらに1打及ばず3位で今季国内初戦を終えた。

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初日と2日目は晴天により、コンパクションは25。硬く仕上がったグリーンに「コースが難しい」と話していたジエ。しかし、最終日に雨予報と知ると「グリーンコンディションが変わりやすいと思う。グリーンが軟らかくなれば(ピンを)直接狙えることもできるし、プレーできる雨だったらスコアは出ると思う」と話した。雨を苦手とする選手も少なくないが、百戦錬磨のジエにとってはめぐみの雨といったところだ。

有言実行の攻めだった。「朝ゴルフ場に来て(競技が)半分になったのは残念。(首位と)3打差あると9ホールではちょっと難しい感じはありました」。それでもスタートの10番でバーディが先行すると果敢な攻めを見せて13番からは3連続で首位に肉薄。17番でもバーディとしてこの時点で首位に並んだ。

最終18番(パー4)は湿ったフェアウェイからの2打目をピン手前3.5メートルに乗せる。「グリーンが濡れてどんどん重くなるのでショートするのはダメと思って…。3パットでもいいと思ってオーバーするように打ちました」。きれいに転がったボールはカップの左をわずかにそれた。「最後のパターは力が入りすぎて残念です」と肩を落としたが、大雨の中、元世界ランキング1位の力を見せつけた。

「今日は自分のプレーにどっぷりつかるような1日でした」と国内初戦で十分に存在感を示したが、「大雨の中でも多くのギャラリーのみなさんがいらっしゃって、そのおかげだと思います。日本に戻ってきた感じもするし、みなさんの熱い応援でいいプレーができました」と原動力となった2000人を超えるギャラリーに感謝の言葉を残した。

次戦は3月21日に開幕する米国女子ツアー「ファーヒルズ朴セリ選手権」となる。「試合の中でいい雰囲気のプレーができたので、これを持ってアメリカに行けばいい成績が出ると思います」と充実感が漂う。

雨の鹿児島で圧巻のプレーを見せたが、すぐに東京に移動してこの日の深夜便で渡米する。
35歳になった元世界ランキング1位のジエは、今年のパリ五輪出場を目指して世界中でポイントを稼ぎに行く。
(文・小高拓)

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