今季国内ツアーメジャー第2戦「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」の最終日が8日、沖縄県名護市のかねひで喜瀬カントリークラブで行われました。ティーチングプロとして唯一出場していた24歳の古家翔香選手が、4バーディ、1ボギーの69で回り、通算10アンダーで19位タイという素晴らしい成績を収めました。
古家選手の次なる目標は、これまで何度も挑戦してきたプロテストの合格です。今大会の結果を自信に、10日から始まるプロテスト2次予選（茨城県・静ヒルズカントリークラブ）に臨みます。
堂々たるプレーでティーチングプロの新たな姿をアピール
ツアープロの強豪たちに一歩も引かない堂々たるプレーを披露した古家選手。最終日はジャスミン・スワンナプラ選手、ベイブ・リュウ選手という外国勢と同組でプレーしました。杉並学院高の同級生である関根理央キャディの的確なアドバイスもあり、5番で幸先よくバーディを先行させました。8番でボギーを叩いたものの、前半をイーブンパーで折り返しました。
後半も落ち着いたプレーを続け、最後は3連続バーディで通算10アンダーでホールアウトしました。
「このコースではフェアウェイをキープすることが重要です。今日もティーショットがポイントになると思っていたので、しっかり狙ったところに打てるように頑張りました。パットも関根キャディのライン読みのおかげで決めることができました。今日も理央のおかげです」と古家選手は語りました。
プロへの道を目指して
古家翔香選手は1999年12月1日、東京都出身の24歳。5歳の時に初めてゴルフクラブを握り、将来のプロを目指して練習に励んできました。ジュニア時代には日本女子アマチュア選手権で3度の優勝を果たすなど、多くの試合経験を積んできました。しかし、2018年のプロテスト初受験では最終プロテストに失敗し、失意のどん底に突き落とされました。
その後、将来への不安を感じながらも新たな挑戦を決意し、JLPGAティーチングプロフェッショナル資格A級を取得。現在は一般ゴルファーへのレッスンを行いながら、ステップアップツアーなどの試合にも積極的に参加しています。
今季は初めてQTランキングで180位の資格を得て、ステップアップツアー8試合に参戦し、全試合で予選を突破。フンドーキンレディスで3位、直前の山陰ご縁むす美レディスで4位と上位に食い込む活躍を見せています。今大会も予選会をクリアして出場権を獲得しました。
次なる挑戦へ
女子プロゴルファー日本一を決めるメジャー大会で好結果を残し、ツアープロでなくても上位に食い込めることを日本中に印象づけました。次なる目標は、これまで高いハードルだったプロテストの2次予選（9月10〜13日・静ヒルズCC）、そしてその後の最終プロテストです。
「来週のプロテストも頑張りたいです」と晴れやかな笑顔で合格を誓いました。