松山英樹「もう勝てないんじゃないかと」悲願のプレーオフ初V 再起の11年目に大台10勝突破
米国男子ゴルフツアーのプレーオフ第1戦、フェデックス・セントジュード選手権で、21年マスターズ王者であり、パリ五輪銅メダルを獲得した松山英樹(32=LEXUS)が、節目の米ツアー10勝目を劇的にもぎ取りました。最終日を5打差リードでスタートした松山は終盤で逆転されるも、上がり2ホールで連続バーディーを奪い、通算17アンダーで優勝しました。
この勝利はプレーオフシリーズ初優勝であり、年間王者争いで8位から3位に浮上するなど、初の年間王者も現実味を帯びてきた瞬間でもあります。
松山は11年連続でプレーオフシリーズに進出しており、この初優勝は彼の悲願でした。彼はエリートフィールドでの競り合いに立ち続け、年間成績の上位しか出場できない厳しい条件の中で、プレーオフシリーズに挑み続けてきました。
特に上位30人しか出場できない最終戦のツアー選手権には、本格参戦1年目の14年から22年まで9年連続で出場し、21年まで13年連続で出場資格を得たダスティン・ジョンソン(米国)に次ぐ2番目に長い記録を持っています。松山は「9と10では違う。そこには絶対にいきたい」と熱く語っており、その情熱が彼の成功につながったのです。
昨年はツアー選手権の出場権を懸けたBMW選手権で背中を痛め、最後は棄権したことがありました。しかし、松山はその無念さを押し殺し、今年の再起に全力を注いでいました。そして、プレーオフシリーズの初優勝は格別であり、通算10勝目に乗せることで大台を突破しました。彼は「また次も勝てるように頑張りたい」と語っており、再出発の11年目に向けて更なる成功を目指しています。素晴らしい勝利をおめでとうございます!