西郷真央がジャンボ邸の教えに感謝、苦手を乗り越える道を模索
米国女子 ISPS Handa スコットランド女子オープン 2日目
西郷真央選手は折り返しの18番(パー5)で最初のバーディを奪い、1番でもセカンドをベタピンに絡めて2連続バーディを達成しました。しかし、2番でフェアウェイを捉えたティショットがディボットに入ってしまい、「本来の数字、距離だったら、めちゃくちゃチャンス(につけられるレンジ)なので。ちょっと運がなかったのかな」とコメントしています。グリーンには乗せるだけでロングパットを寄せてタップインのパーを記録しましたが、口惜しさは残ったようです。
続く3番はパー5ですが、強烈なアゲンストの風で2日目の平均スコア「5.397」を記録して難度4番目でした。フェアウェイウッドの2打目でグリーン近くまで運び、3打目のアプローチで風に対して距離感を合わせられず、奥への警戒もあって何とかパーを拾う形となりました。「本来、あそこ(3打目)からバーディを獲らなきゃいけないところ。ああいうところで取りこぼしちゃうと、なかなかスコアが伸ばせないなって」と語っています。
4番(パー3)では左奥に外し、タフなアプローチを寄せきれずボギーを喫した後、スコアを動かすことができませんでした。「もったいないというか、冷静にやっていれば起きないようなミスが、ちょいちょい出てしまう」と振り返っています。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの争いでトップを走る安定感を発揮しており、上位常連の顔ぶれに加わり、初優勝を目指して必死に努力しています。
2022年の「AIG女子オープン」(全英女子)で予選落ちした名門ミュアフィールドでの記憶から、リンクスに苦手意識が残る中、もどかしさも抱えながらパープレー「72」でまとめ、通算2オーバー32位で第一関門をクリアしました。
悪天候でスタートが大幅に遅れた初日の2オーバー「74」も、最終18番(パー5)のダブルボギーを除けば納得のスコアメーク。前日に手を焼いた右からのアゲンストの風に対しても、この日は師匠・尾崎将司の“ジャンボ邸”で男子プロに教わったというローフェードの打ち方を実践する対応力も見せたようです。