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ショットメーカー西郷真央はアプローチも一級品! “シャフトのねじれ”で球の高さを打ち分けるってどういうこと?

ショットメーカー西郷真央はアプローチも一級品! “シャフトのねじれ”で球の高さを打ち分けるってどういうこと?

 西郷真央選手は、カナダのナショナルオープン「CPKC女子オープン」で2位に入りました。彼女は軸のコントロールが非常にうまい特徴を持っています。米女子ツアーでもパーオン率73.3%(ランキング3位)や平均ストローク70.509(5位)と、そのショット力を発揮しています。さらに、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのランキングでもトップにつけています。

 西郷選手のスイングの特徴は、軸のコントロールです。バックスイングで体を捻転する際に軸を右にスライドさせ、切り返しのタイミングでアドレスの位置に軸を戻します。この動きが彼女の強さの秘訣で、アイアンショットの場合、ボールの真上に軸がくるため、ダウンスイングで手の操作をほとんど使わず、シンプルに体を回してボールをとらえることができるのです。

また、西郷選手はグリーン周りのテクニックも優れています。特に注目すべきは、フワっと球を上げる時と転がす時のシャフトの“トルク”を使い分けていることです。

 やわらかい球を打つ時は、ややアウトサイドにシャフトを立てながらバックスイング。ダウンスイングでクラブを倒し、シャフトに逆トルクの力を加えています。これにより、フェースが開く方向に作用した状態でインパクトし、フワっとやわらかい球を打っています。

 一方、転がしのアプローチではテークバックでヘッドを持ち上げず、インサイドにクラブを動かしていきます。ヘッドを低い位置にキープしたままダウンスイングし、シャフトを順トルク方向に作用させながらインパクト。フェースの閉じる方向に力を加えてロフトを立て、打ち出しの低い球を打っています。

 参考にしやすいのは転がしのアプローチです。アプローチで球の高さをコントロールしたい時、フェースの開き具合を意識している人は多いはず。西郷選手はシャフトがねじれる方向をコントロールして、より精度の高いショットを打っているのです2。シャフトに逆トルクの力をかけてやわらかい球を打つコツは、クラブの重さを利用しながらシャフトを倒してダウンスイングすること。ただし、この打ち方はある程度のテクニックが必要で、安易にマネをするとシャンクする可能性があります。

 比較的、参考にしやすいのはシャフトに順トルクの力を加える転がしのアプローチです。右足寄りにボールをセットしたら、コックを使わずに体の回転でスイングしましょう。

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