かつての友も今は敵!? ジャック・二クラスが抱える”ビジネスパートナー”との複数の訴訟問題。そのうち1つは勝訴したが……
ジャック・ニクラスとハワード・ミルスタイン氏の法廷闘争
ジャック・ニクラスとハワード・ミルスタイン氏はかつての友人であり、ビジネスパートナーでもありました。しかし、彼らは最近、いくつかの法廷闘争を繰り広げています。その中で1つの訴訟に勝訴したことで、ジャック・ニクラスは喜色満面です。
ジャック・ニクラスとハワード・ミルスタイン氏はかつての友人であり、ビジネスパートナーでもありました。しかし、彼らは最近、いくつかの法廷闘争を繰り広げています。その中で1つの訴訟に勝訴したことで、ジャック・ニクラスは喜色満面です。
競業禁止契約の問題
ニクラス・カンパニーは、ジャック・ニクラス自身が設立した会社ですが、現在は米国最大のプライベートバンクのオーナーであるハワード・ミルスタイン氏が経営しています。ミルスタイン氏は07年に1億4500万ドル(現在のレートで約226億円)を投じ、同社の支配株主となりました。しかし、ニクラスはミルスタイン氏のリーダーシップに不満を抱き、17年に完全撤退を求めました。
ニクラスは会社を離れて設計家として独立しましたが、ミルスタイン氏は彼に対してニクラス・カンパニーを通じて仕事をするよう強要しました。22年にはニューヨーク州裁判所で、ミルスタイン氏がニクラスを訴えた件の予備判決が出ました。それによれば、「ニクラスはコース設計を継続できるが、同社が所有する名称(例:ゴールデンベア)を使用してコースを販売することはできない」とされています。
仲裁人の判断
ミルスタイン氏は「5年間の競業禁止契約により、ニクラスは同社以外でサービスを提供できない」と主張していました。しかし、最近、中立的な仲裁人であるデビッド・リヒター氏は「すでに5年が経過している」として、この主張を棄却しました。これにより、ニクラスは「また自分の名前でコースを設計できる」と喜びました。
一方で、会社側は「ジャックがコースを設計し、自分の名前を商業的に使う場合、ニクラス・カンパニーを通さなければならない」と主張しています。
名誉毀損の訴え
さらに、ニクラスはミルスタイン氏を名誉毀損で訴えています。かつての友人同士の争いは続いているようです。「ゴルフコースを造る喜びは何ものにも代えがたい」とニクラスは語っていますが、今後も訴訟問題に悩まされそうです。