世界ランク272位のダークホース 13年ぶりのメジャー初出場Vなるか

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世界ランク272位のダークホース 13年ぶりのメジャー初出場Vなるか

ダニエル・ブラウン、メジャー初出場で「全英」制覇なるか

 ツアー最高峰のタイトル争いに、世界ランキング272位のメジャー初出場選手が食らいついています。2位から出たダニエル・ブラウン(イングランド)は「71」で通算3アンダーとし、スタート前と同じ位置をキープしています。1打差で単独首位に立つのは米ツアー8勝のビリー・ホーシェル。さらに、世界ランキング3位のザンダー・シャウフェレも同じ2位で優勝争いに向かっています。

 ブラウンはプロ8年目の29歳。2021年までは各国の小規模サーキットを転戦し、22年の欧州ツアー予選会で3位に入り出場権を獲得しました。ルーキーシーズンの23年には「ISPS Handa ワールド招待」で初優勝を飾りましたが、今季はひざの故障もありトップ10は2回のみ。直近の8試合では1回しか週末に進めていません。

 ダニエル・ブラウンはメジャー初出場で「全英」制覇を果たすことができるのでしょうか。低迷していた中で、今週の出場権をウェストランカシャーGCで行われた予選会で川村昌弘と並ぶ3位に入って獲得しました。最後の36ホール目で6mのバーディパットを沈め、プレーオフを回避して初のメジャー出場権をつかんだのです。

 予選ラウンドを2打差の2位で通過し、強い雨が降り始めた夕方に最終組からティオフ。同組でプレーした首位のシェーン・ローリー(アイルランド)は、2019年大会で優勝した姿をテレビで観戦していたというエピソードもあります。

 ブラウンは最終ホールで痛恨のダブルボギーを叩きましたが、「最後の2ホール(17番はボギー)が少し残念だ。そこまでとてもいいプレーができていたから。でも、全体的には満足している」とコメントしています。

 もしダニエル・ブラウンがメジャー初出場で制覇を果たせば、2011年の「全米プロ」優勝者キーガン・ブラッドリー以来の快挙となります。「もちろん普通の週ではないが、メンタル的には普段の試合と同じように過ごせた気がする。今日の自分の対応の仕方からすると、明日はいい結果が出せると思う」と、初めての大舞台で13年ぶりの快挙に挑むダニエル・ブラウンの姿勢が伝わってきますね。

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