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欧州視察を終えて帰国した日本代表の森保一監督

印象に残った試合として2試合を挙げた。まずはドイツ対スペインで「お互いに力のあるチームで、事実上の決勝戦と言われているような戦いで、お互い激しく厳しく高い技術戦術をもって勝利のために戦い、全力を出し切るというところを見させてもらったという感想を持っています」と、2022年のカタールワールドカップ(W杯)で日本とも対戦した両国の争いについて言及している。
そして、もう1試合はすでに敗退が決まったポーランドが、グループステージ第3節でフランスと戦った試合を挙げる。試合は1-1のドローで終わったが、森保監督は「敗退だから消化試合ではなく、国を背負って戦うという気持ちがすごく出ていました。最後の1試合に勝って、サポーターの皆さんに対して、喜んでいただけるプレーをしようと。聞いているわけではありませんが、そういうメンタリティが感じられました。スタンドから見ていましたが、サポーターの方々も自分たちの国を代表して戦う選手たちを誇りとして、みんな選手交代の時、試合終了後にスタンディングオベーションで称えていたので印象的でした」と、先が断たれたなかでも国際試合に臨む姿勢に刺激を受けたと語った。
その後、冒頭の「EUROに出場していたら?」という質問に対して「決勝と言いたいです」と冗談っぽく話した森保監督だが、「でも、すごく良い大会を見させていただきました。ヨーロッパのなかでW杯と同等の盛り上がりがありますし、国と国の戦いという部分では、それ以上の、やはり移動が容易なのでチームもそうですけど、サポーター同士が本当に熱い戦い、思いをピッチ上に伝わる大会だなと思いました。各国の要人の方々も試合に見に来られていることが多かったですし、日本での大会、試合であったり、アジアカップがヨーロッパ選手権のように盛り上がるように、日本とアジアのサッカーがさらに発展して盛り上がっていけばいいなと思いました」と、欧州での真剣勝負に触れて感じることは多かったようだ。

